2020年9月1日火曜日

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2017年10月21日土曜日

◆ルクソール熱気球墜落事故(2013年)

 エジプトのルクソールで、現地時間の2013(平成25)年2月26日に発生した事故である。観光用の熱気球が、爆発と火災で墜落したのだ。

 ルクソールは、エジプトの超有名観光地である。首都カイロからナイル川沿いに南東へ約650キロ、王家の谷やカルナック神殿、ハトシェプスト神殿などの名所がずらりと揃っている。

 事故を起こした熱気球は、こうした観光名所を上空から一望するためのもので、運営していたのはスカイ・クルーズ社という地元企業。後からは何とでも言えるが、もともと現地では「危ない会社」と言われていたとか。

 当日、熱気球に乗り込んだのは、アジア・ヨーロッパの各国から訪れた観光客19名と、地元エジプト人の乗員2名。時刻は午前6時頃だったようだ。筆者は、こういう観光の一般的なスケジュールをよく知らないのだが、ずいぶん早朝から人が動くらしい。

 少し細かい話をすると、事故が起きたのは、ほとんどの参考資料の中で午前6時半と書かれている。だが日本経済新聞の記事にだけは、午前7時と推測できる形で書いてあった。ただこの記事は、情報が曖昧なままの状況で書かれたっぽいので、午前6時半説の方が正しい気がする。

 というわけで午前6時半のこと。遊覧飛行を終えた熱気球が、着陸のために高度3~7メートルまで降下したところで、ゴンドラの中で火災が発生した。

 火災の原因はガス爆発だった。着陸直前にゴンドラから投げ下ろされたロープが、ガス用のホースに引っかかるか何かしたのだ。ロープは、本来ならば、地上にいる者が熱気球を引き下ろすために使われるはずだった。

 もともとこの熱気球は、ボンベから供給されるガスを4つのバーナーで燃やし、熱したその空気で浮き上がる構造だった。だがホースが外れたことでガスが漏れて引火、爆発したのだ。

 この、最初の爆発だけで一気に燃え広がったようだ。奇跡的に助かった操縦士の男性は、ホースが切れた次の瞬間には火炎に襲われ、最終的には全身の7割に及ぶ大火傷を負っている。彼はその時、乗客たちに「ジャンプ!ジャンプ!」と飛び降りるよう促したという。

 気球は急上昇した。火災のため、気球内の空気が一気に温められたのだ。この時点で、既に気球本体にも炎が及んでいた。

 高度10メートルまで上昇したところで、乗員乗客のうち3名がゴンドラから飛び降りている。先述した操縦士の男性と、観光客のイギリス人男性2名だ。後者のうち1名は怪我を負い、もう1名は死亡した。

 黒煙を上げながら、気球はさらに上空200メートルまで上昇。コントロールは完全に失われており漂流状態だったという。この間にも8名の乗客が次々に飛び降りた。
 
 ゴンドラが軽くなったことで、気球はさらに300メートルまで上昇した。当時撮影された動画がネット上に残っているが、それを見ると、この上空300メートルに到達した時点でゴンドラは完全に炎に包まれていたようだ。程なく、全焼した気球は一気にしぼんで墜落した。

 墜落したのは麦畑である。途中で飛び降りた8名も、ゴンドラに取り残された10名も助からなかった。先述したイギリス人男性を含め、最終的な死者は19名。中には日本人4名も含まれていた。

 一命をとりとめた操縦士の男性は、乗客を救助することなく、いち早く逃げた形である。よって事故直後の報道では、彼を非難する声もあったようだ。その後、彼は過失致死容疑で逮捕された。

 とはいえ、最初のガス爆発が起きた直後、現実的に彼が人命救助を行い、なおかつ乗客たちが脱出をはかるような余裕があったかどうか、ちょっと微妙な気もする。気球は急上昇しながら小爆発を繰り返していたというし、これは筆者の推測だが、上空200メートルから8名が飛び降りたのも、炎から逃れようとするための行動だったのだろう。気球の墜落というショッキングさが際立つ事故だが、爆発と火災の威力も相当なものだったと思われる。被害者たちの死因は何だったのだろう?

 この事故を受け、エジプト政府は調査委員会を設置して原因を調査。当時の民間航空相は「再発防止策が取られなければ、気球の運航は再開しない」と述べたそうだ。それから4年経った現在はどうなっているのだろう。

 ちなみに、熱気球による死亡事故は、このルクソールのものが史上最悪である(2017年10月現在)。その前は、1989(平成元)年にオーストラリアで熱気球同士が衝突し13名が死亡したのが最悪だったが、ルクソールのはこれを超えた。

 ところでエジプトでは、2011(平成23)年のエジプト革命でムバラク大統領が退任し、モルシ大統領に替わったという経緯があった。観光産業の安全管理が甘くなったのはそのせいではないか、という説もある。いわく、各分野での管理者が軍人から文民に替わったため、安全の監査が緩くなったのではないか…ということだ。

 しかし、この説がどの程度まで妥当なものかは分からない。モルシ大統領側も、安全体制の緩みは前政権の負の遺産だと反論しているし、そもそもルクソールでの熱気球ツアーでは、2009年と2008年にも、それぞれ16人と9人が負傷する事故が起きている。もともと熱気球というものは事故る確率が高いのかも知れないし、あるいはそういう土地柄なのかも知れない。

 土地柄ということで言えば、革命で統治者が軍人から文民に替わるという状況自体が、我々日本人から見れば剣呑である。やや余談じみるが、ルクソールでは1997(平成9)年11月17日に、テロで外国人旅行者など63名が殺害される事件も起きている(被害者のうち10名は日本人)。これは当時のテロリストが、地域の観光業にダメージを与えて政府転覆に繋げようとしたものらしい。

 別に、エジプトの観光関係者の安全管理がみんないい加減だとか、人命を軽視する風土だとか、そこまで言うつもりはない。ただ、海外にツアー客として出かけた場合、多人数で行動する場所では、事故れば大惨事になるし、テロリストによる派手な大量殺人の標的になることもある。そういう可能性を踏まえた慎重さは必要だ…ということくらいは言えると思う。そうした危険を可能な限り回避するには、やっぱり勉強が必要なのだ。

 このあたり、ツアー客が事故に遭遇することの現状と展望については、吉田春生『ツアー事故はなぜ起こるのか』(平凡社新書2014年)が興味深い。この本の中でも、熱気球の事故の危険性の高さについては、もともとツアー関係者の間でも共通の認識だったということが書かれている(ちなみにルクソールで事故った熱気球ツアーは、ツアーの本来のスケジュールとは無関係の、現地で申し込みをするオプショナルツアーだった)。

 余談ついでだが、この事故の遺族は、スカイ・クルーズが契約していた保険会社から、補償として一応お金を支払われている。だがその額は被害者一人につき7万円程度だったそうな。もともと、人間ではなくゴンドラの方に掛けていた保険から下りたお金だったので、それくらいになったらしい。やり切れない話だ。

 海外に行くときは、気を付けよう。

 ましてや熱気球に乗るならなおさらだ。

【参考資料】
◆吉田春生『ツアー事故はなぜ起こるのか』平凡社新書、2014年
◆CNN.co.jp「エジプトで熱気球墜落、日本人含む外国人観光客ら死亡」(2013年2月26日付)
https://www.cnn.co.jp/world/35028785.html
◆日本経済新聞「気球から次々飛び降り エジプト墜落、出火後に急上昇」(2013/2/28付)
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO52234680Y3A220C1CC1000/
◆AERAdot「気球事故、遺族へはわずか7万円 海外ツアーのリスク」(2013.3.4付)
https://dot.asahi.com/aera/2013030400038.html
◆NEVERまとめ
https://matome.naver.jp/odai/2136200422042064701
◆NewSphere
https://newsphere.jp/world-report/20130227-8/
◆J-CASTテレビウォッチ
https://www.j-cast.com/tv/2013/02/27167118.html?p=all
◆ウィキペディア

2017年5月21日日曜日

◆小勝多摩火工爆発事故(1953年)

 1953(昭和28)年2月14日のことである。東京都北多摩郡府中町貫井(現在の府中市晴見)の「小勝多摩火工府中工場」で、その事故は発生した。午前10時30分、火薬配合室といういかにも物騒な名前の部屋が、作業中に吹っ飛んだのだ。

 どぼずばああああああん。

 ちなみにこの工場の名前に含まれている「火工」というのは、弾丸に火薬を詰める作業や、その作業員のことを差す言葉である。そんな工場で爆発が起きたのだから、ちょっとやそっとの被害で済むわけがない。3000坪の敷地内にあった他の火薬倉庫にも次々に引火し、大爆発と相成った。

 これにより、工場の事務所、薬品倉庫、炊事場など、敷地内の合計14棟の建物全てが巻き込まれ、火災も発生。周辺の建物もとばっちりを受け、半径一キロ以内にあった都営稔ヶ丘住宅の民家や関東医療少年院などが、窓ガラス・屋根・壁・雨戸などを破壊される憂き目に遭った。

 爆発当時は24名が工場にいた。しかし生存者はたったの4名しかおらず、さらに一般市民1名も巻き込まれて死亡した。

 大事故だが、事故の直接の原因は不明である。何せ、現場の火薬配合室にいた全員が爆死してしまったのだから致し方ない。

 とはいえ、原因を想像するのはさほど難しくなかった。当時の作業員の中には素人が混じっていたのだ。この工場では、保安隊(現在の自衛隊の前身)からの依頼で、大砲の射撃訓練に使う「擬砲弾」なるものを作っていたのだが、近所の主婦などがその作業にあたっていたのである。

 恐ろしい話だが、朝鮮戦争が休戦協定に至るのは、この事故から数か月後のことだ。この頃は特需も下火になっていたものの、それでも軍事関係の工場は人手が足りなかったのかも知れない。

   ☆

 ちなみに、この事故をウィキペディアで調べてみると不思議なことに気付く。当時の府中町で発生した、他の2つの爆発事故の事例と一括りにして「小勝多摩火工爆発事故」と名付けられているのだ。

 なんでそんな括り方なのか、理由は不明である。正直、腑に落ちない。記事の中で紹介されている他の2つのケースは、花火工場の爆発事故であって「火工爆発事故」に該当するものではない。

 編集者がテキトーにやったのか、あるいは素人には分からない理由があるのか。

 というわけで、他の2つの花火工場の爆発事故については、当研究室では別稿でご紹介したいと思う。一応、ここで名前を挙げておくと「丸玉屋小勝煙火製造工場爆発事故」である。1956(昭和31)年と1958(昭和33)年に、同じ工場で爆発が起きている。

【参考資料】
◆ウィキペディア

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2017年5月11日木曜日

◆イノバシオン百貨店火災(1967年・ベルギー)※加筆修正しました

 この「イノバシオン百貨店火災」は、以前にも一度ご紹介している。

 その時は岡田正光氏の『群集安全工学』だけを参考にしたのだが、このたび、同じ著者の『火災安全学入門』という著作に、より詳細な内容が載っているのを見つけた。よって加筆修正して改めて公開することにした。

 つまりイノバシオン百貨店火災は、まったく違うテーマの2冊の本に跨って紹介されているわけだ。このことからも、この事故が火災+群集事故のコラボによって大惨事に至ったことが分かる。しかもデパート火災としては、世界一の死者数である。

   ☆

 1967(昭和42)年5月22日。ベルギーの首都・ブリュッセルにあるイノバシオン百貨店は、大勢の人でにぎわっていた。

 この百貨店は1919(大正8)年に創立。当時のベルギーの大手百貨店のひとつで、RC造6階建て、延床面積は9,500平方メートル。従業員は1,200人おり、パリにも店舗があったというから、かなりイケイケである。 

 時刻は13時半頃。店内には約2,500名のお客がいたと考えられている。特に、4階の食堂は350席あるテーブルがほぼ満席だった。

 日本人の感覚だと、「えっ、なんで昼休みの時間を過ぎてるのに食堂にそんなに人がいるの?」と思うところだ。どうも、ベルギーの生活時間というのはラテン系だそうで、それで13~15時が昼休みになっているのだとか。

 ここで火災が起きる。火元は2階だった。婦人服売り場の、天井近くにぶら下がっていた少女服のあたりが燻っていたのだ。発見したのは女性店員だった。

 いけない、火事だわ――! この店員は30メートル離れた消防センターという場所に行き、粉末消火器を持ってきた。周囲には紙製の吊り天井もあり、燃えやすいことこの上ない状況である。早く消火しなければ――。

 だが、時すでに遅し。この時点で、もはや消火器程度では手に負えないほどに燃え広がっていた。

 そこで彼女は消防センターに戻り、火災報知器と非常ボタンで火災の発生を知らせた。時刻は13時34分。初期消火も火災の報知も全部ひとりでやったのだから、大変お疲れ様である。

 この後、非常ベルで事態に気付いた2人の自衛消防隊員が、消火栓からホースを伸ばして消火にあたったりもした。しかし彼らの奮闘もむなしく、炎も煙もひどくなる一方。従業員たちは退却せざるを得なかった。

 火炎はどんどん延焼した。火元の近くに、吹き抜けと階段とエレベーターがあるという、ただでさえ伝播しやすい状況だったのに加え、当時は店内にポスターや旗などの燃えやすい飾りが多くあったという。「アメリカ週間」と銘打ってバーゲンセール中だったのだ。

 煙は、5~6分で全館に拡がった。信じられないほどの速度である。

 この建物、消防設備はしっかり整備されていた。消火栓96箇所、消火器450個、煙感知器144個、押しボタン式警報装置60個が設置されており、また消防専従の職員も16名いたという。頼もしい限りだが、資料によると、従業員がこれらの設備を利用してどのような行動をとったのかについては「何をしていたのかよくわからない」らしい。おそらく、炎と煙の伝播が早すぎて、気付いた時にはもはや消火どころではなかったのではないか。

 ただ、店員たちは避難誘導はかなりしっかり行っていた。これについては後述する。

 中には、明らかな不手際もあった。13時半には、従業員の交代を知らせるベルが鳴っており、34分に鳴った非常ベルも同じものだと勘違いした従業員がいたのだ。彼は、騒ぎ始めたお客を「なんでもない」となだめたという。

 13時40分に消防の先発隊が到着した。この時、既に2階以上は煙に包まれており、おそらく最上階にあったのであろう「吹き抜けのドーム」なるものからも煙が出ていたという。つまり天井に穴が開いたのだ。いわゆる煙突作用で、ますます火勢は強くなっていった。

 1階にいた人たちは、全員無事に脱出した。中にはマネキン人形で窓を破った人もいたというから、それなりに難儀もしたのだろうが、とにかく死者は出なかった。

 問題は2階より上である。特に4階の食堂がやばかった。出火当時、この食堂がほぼ満席状態だったことは先に記したが、ここで260名が死亡することになる。

 この食堂について、もう少し詳しく書いておこう。ここはセルフサービス方式だった。お客は入口から一列で食堂内に入り、カウンターで好きな料理の皿を取って代金を払う。そして食後は、食器をコンベアに置いて出口から退出するというシステムである。

 この、入口と出口が問題だった。どちらも狭い上に一つずつしかなかったのだ。そこで濃煙が室内に進入してきたものだから、お客たちは一気にドアへ殺到。結果、多くの人が人混みに遮られ、食堂を脱出する前に煙あるいは有毒ガスを吸うことになった。

 イノバシオン百貨店の死者数は325名。うち8割が、この4階の食堂で死亡したことになる。死因は、大部分が窒息死。参考資料の言葉を借りれば、死者たちは食堂内で「袋のねずみ」状態だったという。

 一方で、当時4階にいたものの助かった人もいた。部屋の隅に避難用のハシゴがあり、そこから25名が脱出している。また、事務室を通って難を逃れた者や、外に飛び降りた者もいたという(もっとも、4階から飛び降りた全員が無事だったとはちょっと考えにくいが)。

 つまり、一応4階でも避難は不可能ではなかったのである。だが、助かった人によると、当時は猛煙で1メートル先も見えない状態だったという。よっぽど最初から避難ルートを心得ているか、あるいは幸運に恵まれなければ、脱出は難しかっただろう。

 その他、参考資料には当時の悲惨な状況がいろいろ書かれている。パニックに陥った人々が、避難通路に殺到して折り重なって死亡したとか、バルコニーから12名が次々に飛び降りたとか、衣服に火がついて逃げ惑う人々がいたとか……。ただ、具体的にどの光景がどの階で見られたものなのかは不明である。

 気が滅入るような大惨事だ。だが救助された人も大勢いた。例えば、2階のバルコニーに避難した約200名は、ハシゴ車で無事に助けられている。また店員や消防隊員の中には、窓ガラスを破って突入したり、火傷も厭わずに熱く焼けた階段を通り、人々を救出した猛者もいたという。隣接するビルのオーナーが、ロープを投げて約20名を救助したとか、消防隊が建物の下で救助幕を広げた時に多くの市民が協力したなどのエピソードは、美談と言ってもいいだろう。

 そして、この百貨店の店長は殉職している。お客を非常階段へ誘導して25名を助けた彼だが、この誘導のために何度も往復しているうちに店内で死亡したのだ。

 この他、従業員たちも上役の指示で避難誘導に努めたというから、非常時に備えた社員教育はきちんとしていたのだろう。

 さて、そうこうしているうちに、いよいよイノバシオン百貨店は崩壊し始めた。まず15時15分に、先述した吹き抜けドームが大音響と共に崩れた。さらに16時頃には、食堂のあるブロックも以下同文。大百貨店は数時間で焼け落ち、その残骸からは夜になっても火炎が上がっていたという。

   ☆

 それにしてもイノバシオン百貨店、何故これほど呆気なく焼け落ちたのだろう。消火設備はきちんとしていたのに、「いとも簡単に」と言っても差し支えないような焼けっぷりである。

 参考資料によると、この建物が造られたのは、百貨店の創立よりも約20年前の1901(明治34)年だった。さらに1904(明治37)年以降、5回にわたって改築が行われ、ツギハギの増築がなされている。これにより、全体の構造の統一性に欠けるところがあったようだ。

 詳しく記すと、本館は6階建てでRC造とSRC造が混在。中央部は最上階まで吹き抜けになっており、てっぺんはガラスの屋根がスライドして開くようになっていた。1~5階が売り場で、地下1階は倉庫と従業員用の控室。そして6階は管理部門である。これに、さらに4つの建物がくっついており、こちらはRC、鉄骨、レンガ作りが混在していた。

 で、ここまで書いておいてなんだが、筆者は建築の専門家ではないので、こうした構造にどういう問題があったのかはよく分からない。わざわざ資料に書かれているくらいだから、きっと何か問題があったのだろうと推測できる程度だ。

 ちなみに事故から遡ること31年前には、国立火災予防協会のブルーウェル氏(誰?)が、既にこの建物の危険性を指摘していたらしい。参考資料にも、竪穴としての階段とエレベーターが区画されていれば、これほどの大惨事にはならなかっただろうと記されている。それが本当なら、実にやり切れない。

【参考資料】
◆岡田光正『群集安全工学』鹿島出版会、2011年
◆岡田光正『火災安全学入門―ビル・ホテル・デパートの事例から学ぶ』学芸出版社、1985年
◆ウィキペディア

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2017年5月3日水曜日

◆ブログとりあえず卒業宣言

 久しぶりにブログを更新する気になりました。

 なぜこれほどまでに更新がストップしているのか、その理由を考えてみると、やっぱりブログの持っていた機能がいろいろとSNSに取って代わられているから…というのが一番大きいでしょう。実際、僕もツイッターの方は毎日覗いていますし、つぶやいています。

 でも、それとはまた別に、僕の中で「ブログをひとまず卒業した」ような気持ちもあります。

 卒業と言っても、別に僕が何かしらの成長を遂げたということではありません。また、今後はブログを更新しない、もうやめる、ということでもありません。

 たぶん、ブログはこのまま続けるでしょう。ただ、更新ストップの状態が、少なくともしばらくの間はずーっと続くかも知れません。

 「やりたいこと」の比重が、ちょっと別の方向に移ってきているのです。

 ブログをこまめに更新していた頃は、文章を「書く」ことそれ自体に取り憑かれていた感がありました。それよりも今は、「書く」よりも前の段階、情報の処理というか整理というか、そういった方面に比重が移ってきているのです。

 情報というのは、例えば日々の記録とか、考えとか、思ったこととか、昔の思い出とか、読んだ本とか、そういうものです。

 そういうものを、スマホアプリやPCソフトをうまく連動させて、いかに自分の中でつなぎとめるか。それが最近のテーマなのです。

 もちろん、それは今までもやっていました。小説であれブログであれ、「書く」ための前段階としてそれは必要です。

 ただ、年齢的・体力的・時間的に、それが今までと同じようにはできなくなった…堅い言い方をすれば、自分の「有限性」のようなものを、最近は特に自覚するようになりまして。より「効率化」の必要性を感じているのです。

 10年以上前のように、時間がなくても眠くても、殴り書きしてしまってとりあえず自分を納得させるような、そういう力技は、体力的にも、気持ちの上でもできなくなりました。

 また、そういった時期に書いたものも含めていったん全てを振り返り、「情報処理」したいという気持ちもあります。

 大げさな言い方をすれば、自分がどんな人間なのかを自分で一度再認識して、それも含めた「情報」を「処理」し、改めて「書く」ということに繋げていきたいのです。

 卒業とはそういう意味です。何の考えもなしに、ブログをこまめに更新することそれ自体を目的とする時代はひとまず「卒業」することにします。

 ただ、そのうち一周してまた戻ってくる予感があります。

 根拠は特にありません。ただ、経験的に、僕はそういうことがよくあるのです。

 現在も、先述のような「情報処理」をする上でいくつかのスマホアプリ、もしくはPCソフトをいろいろ使っていますが、それらは全て、約10年ほど前に友人知人から教えられたものばかりです。

 それらは約10年間、自分では使い道がないままずっと放っておいたのですが、その多くが、今になって役に立っています。繰り返し言いますが、僕はこういうことが多いのです。前にちょっと使っていたものに、一周してまた新たに使い道を見出すのです。

 ですから、ブログもいつかまた必ず戻ってくるでしょう。今は停滞している小説執筆も、なかなか前に進めない自分に対するもどかしさはありますが、これも近いうちに必ず「戻ってくる」はずです。

 というわけで、皆さんまた会う日まで。

 しばらくの間は、ツイッターで呟き続けます。

 ツイッターで、思うままに書き殴られた断片的な「つぶやき」も、今の僕にとっては処理すべき情報でありまして。

 そんな認識に裏打ちされながら、好き勝手に、日々の思いや考えを表出(あえて言うと「表現」ではない)しております。

2017年4月2日日曜日

◆でろでろ妖怪名鑑(全16巻分)※「新装版」その他単行本未収録分は含まれていません

でろでろ妖怪名鑑

1・ホラー法則の精
 映画や小説・マンガなど、すべてのホラーの法則を司る大妖怪。有名怪奇スポットに棲むという。
(奇っ怪の1・「ホラー法則」に登場。幽霊病院に入り込んだ耳雄たちを「法則」にのっとり閉じ込めようとした。)

2・チンゲ小僧
 集団で家の隙間に潜み、人目につかぬよう部屋を徘徊し、頭のちぢれ毛を落とすという。
(奇っ怪の2・「落ちるちぢれ毛」に登場。耳雄の部屋に潜んでいたところを、噴射型殺虫剤で追い出された。委員長初登場回。)

3・丑三つテレホンショッピング
 夜中のTV電波にまぎれ込む謎の通販番組。役に立たない商品ばかりだが不思議に欲しくなる。
(奇っ怪の3・「魔の通販」に登場。「襲いかかる女」リアルフィギュアを耳雄に送りつけたが、誇大広告がバレて返品となった。)

4・ぷっちん君
 中学校・高校を中心に国内に多数生息する。環境ホルモンが原因との説もあるが、真偽は不明。
(奇っ怪の4・「ぷっちん君」に登場。転校生として耳雄のクラスにやってきた。怒りがたまると頭が膨らみ、やがて体の縫い目が裂けて2つに分裂して暴れる。)

5・壱円ジジイ
 商売が大好きな妖怪で、基本的には害はない。主食は一円玉で趣味と食事を両立させている。
(奇っ怪の5・「留渦、ご立腹」に登場。壱円均一ショップを経営している。害はない、とあるが、一円で売るために何でもかき集めている様子(誘拐もする)なのでわりとタチが悪い。)

6・幽霊喫茶
 怪談を語ると、霊が寄ってくる原理をいかしてオーブを食する、オカルトグルメ御用達の店?
(奇っ怪の6・「幽霊喫茶」に登場。より怖い話ほど味がよくなるらしい。みちこ初登場。)

7・壁あんこう
 未来テレビで人間を罠にかけ、首筋から徐々に命を吸い取る妖怪。好奇心は時に自らを滅ぼす。
(奇っ怪の7・「首入れ人」に登場。未来のワールドカップを放送して人々を取り込んでいたが、勝手にチャンネルが変わって暴れられたため逃げた。)

8・おっかけ峠
 この峠は競争心の強い霊の霊道で、霊達が走り屋に勝負を挑んでくる。古い霊ほど速いという。
(奇っ怪の8・「深夜の走り屋達」に登場。耳雄の「センパイ」こと久我山タカシ初登場。しかしこの峠で妖怪に追い抜かれ、走り屋としての自信を登場早々喪失した。)

9・夕刊入道
 しつこい新聞勧誘を恐れる人々の心が生み出した妖怪。印刷機を内蔵し、クラブ通いが趣味。
(奇っ怪の9・「新聞とって」に登場。口から、テレビ欄と4コマ漫画しかない「私新聞」を生み出す。この新聞を取っていることを表明すると、他の新聞の勧誘が来なくなる。魔よけの効果あり?)

10・つままれ君
 つい男の子がピシパシ叩きたくなる難儀な宿命を負った妖怪。今や絶滅の危機に瀕している。
(奇っ怪の10・「イタイ!イタイ!」に登場。明かりのスイッチのツマミ部分が化けたもの。殴りつけてくる耳雄に対して、意地を張ってサンドバッグに姿を変えた。最後は分かり合えた。)

11・ヨゴレザメ
 ドブに迷い込んで死ぬサメはヨゴレザメになる。今回のサメは海賊に追われ、ここで息絶えた。
(奇っ怪の11・「ドブジョーズ」に登場。伝説のホオジロザメ・メガロドン。ドブ川に落ちた耳雄を喰おうとしたが、なぜか口の中にあるガスボンベを猟銃で撃たれ爆発、四散した。)

12・ビビリダマ
 驚くと破裂する臆病な妖怪。あまりにも簡単に破裂するので、棲息数の割に目撃例は少ない。
(奇っ怪の12・「陰謀の製菓工場」に登場。スナック工場「小出製造」が、菓子に混入させて袋を破裂させ売り上げを伸ばそうと画策したが、耳雄の制裁を受けた。)

13・犬岳
 三匹の犬の神が作り出した、犬が人間になるための修行場。霊力のない人間はたどり着けない。
(奇っ怪の13・「犬岳」に登場。耳雄の同級生・白石初登場。彼女の愛犬ジョージが、修行を詰み犬山丈二に生まれ変わった。)

14・シネマ淵ヶ関
 映画マニアの妖怪が自分の作品を上映するために創った映画館。観劇マナーに異常にうるさい。
(奇っ怪の14・「注文の多い映画館」に登場。カントク初登場。マナーのなっていない客はドブ川に落とされる。無事に退館できる確率は極めて低い。)

15・仮魔霊華(カリマレエカ)
 都市伝説から生まれた妖怪。質問の答えを間違えると、カマで襲いかかり、足を奪おうとする。
(奇っ怪の15・「都市伝説!仮魔霊華」に登場。設問に的確に答えないと左足を切り落とそうとする。設問のややこしさに我慢できなくなった耳雄に裏拳で殴られた。元ネタはおそらくカシマレイコ。耳雄の仲間のバンダナ君初登場回。)

16・ためらい娘
 自殺志願者を装う、お茶目で演技上手な地縛霊。バカな男をだまして、あの世に引きずり込む。
(奇っ怪の16・「屋上のあの娘」に登場。屋上で弁当食ってた耳雄をたぶらかした。落下した耳雄は相撲部員がクッションになって助かった。)

17・①牛のむくろ亭②ガンつけ屋
 ①なぜか喧嘩やいさかいが頻発する牛丼屋。しかし、安い上に味が絶品で、客足は絶えない。
 ②委員長いわく「牛のむくろ亭の常連客でもっとも恐れられている奴」。牛丼を食わず、紅しょうがだけ食べて正面の客にガンをつけるタチの悪い存在。
(奇っ怪の17・「喧嘩5秒前」に登場。「縮むU字テーブル」のため喧嘩が絶えないむくろ亭で、耳雄はガンつけ屋に紅しょうがの目潰しを食らわせて倒した。)

18・名作劇場男爵
 名作劇場の世界とこの世を行き来する事ができるカレー専門の元コック。日曜の夜に現れる。
(奇っ怪の18・「不幸少女ローラ」に登場。TVアニメの主人公に同情した耳雄を、アニメの世界に送り込んだ。)

19・口木世太郎
 動物に言葉を喋らせる力を持つ妖怪。人間と動物の間に意思の疎通をもたらす事が生きがい。
(奇っ怪の19・「喋らせ師」に登場。耳雄に依頼されてサイトーさんを「喋る犬」にしようとした。だがサイトーさんに嫌がられたため耳雄に蹴られた。不憫。)

20・パクパクパクリ
 目の前にある物を、なんでも腹の中に入れてしまう妖怪。手を出さなければ、特に害はない。
(奇っ怪の20・「パクパクパクリ」に登場。生活指導の立川教師が、耳雄に騙されて数日の間丸呑みにされた。)

21・さるとりっぱー
 猿を攫って都会で売る守銭奴妖怪。スーパーのレジ袋に擬態した手で、泥棒猿を捕獲する。
(奇っ怪の21・「上京猿」に登場。日光いろは坂で泥棒猿の武藤を捕まえて売り飛ばそうとした。耳雄に妨害され、車ごと暴力団事務所に突っ込み爆死。)

22・ザリガニ族
 ザリガニの霊に取り憑かれると端っこが大好きになり、端の座席でないと落ち着かなくなる。
(奇っ怪の22・「はじっこだ~いすき」に登場。耳雄の友人の田中が、電車の端の席に異常な執着を見せたのはこれが原因だった。)

23・ダダ
 人間の背中にとりつき、ダダをこねまくらせる妖怪。本当はとてもさびしがり屋だという。
(奇っ怪の23・「ダダ」に登場。耳雄のセンパイとその母に取り憑いた。ただし、ダダをこねたおかげでセンパイがアイドルと付き合うまでに至ったのはダダ自身も誤算だったらしい。)

24・吸血不良少女・あざみ姐さん
 キバが退化したため、しもべの吸血ナプキンに血を集めさせる新世代の吸血鬼。
(奇っ怪の24・「耳雄、敗北す」に登場。怪我をした耳雄の手当てをするふりをして、吸血ナプキンで動けなくなるほど血を抜いた。)

25・神の左手を持つ男
 荒らしやネカマ等、ネット内の不届き者をデジタル左腕で捕らえるハンター。
(奇っ怪の25・「神の左手を持つ男」に登場。オンラインゲームでマナー違反を行ったユーザーを、ディスプレイを通して引きずり出した。違反ユーザーは耳雄に吊るし上げられた。)

26・ひわい坊主
 ビデオデッキの中に棲み、Hなビデオがセットされると、掠め取って収集するスケベ妖怪。
(奇っ怪の26・「エロデッキ」に登場。ビデオデッキの中に潜入した耳雄に、スケベビデオとダッチワイフを進呈した。耳雄いわく「いいオバケ」。)

27・香奈さん&芝理さん
 片方が人間を押さえつけ、その間にもう片方が部屋を荒らす、窃盗妖怪コンビ。
(奇っ怪の27・「今夜も金縛り」に登場。耳雄を押さえつけていたところスタンガンで反撃され、縛られて警察に突き出された。ただし警官はその姿を見て卒倒した。)

28・メイドキッサ
 アキバ系人種の憩いの場、メイド喫茶を装う冥界喫茶。ここで飲食すると冥界の住人になる。
(奇っ怪の28・「メイドキッサ」に登場。訪れた耳雄たちに目玉入り「モエモエパフェ」を食べさせようとしたが失敗。なお、ここで冥界の住人になっても普通に帰ってこられる模様。)

29・狭間男
 狭くて暗いところに生まれ、独り隠れ棲む妖怪。その隠れ家に訪問者が訪れるのを待ち続ける。
(奇っ怪の29・「狭間あそび」に登場。廃工場の中で遊ぶ耳雄たちの前に現れた。寂しがりで、最後には棲家から出た(卒業した)。何がしたいのかよく分からない妖怪。)

30・片付け入道
 試験勉強中の人間に部屋の汚れや散らかり具合を気にさせ、思わず掃除するよう仕向ける妖怪。
(奇っ怪の30・「片付け上手」に登場。耳雄に取り付いてテスト勉強の邪魔をした。クラスメイトの「他人を蹴落としたい」という感情から生まれた妖怪。)

31・爆盗ライダー
 原チャリブームのあの世に、盗んだ原チャリを送り込み、その手柄で成仏を目論む悪霊。
(奇っ怪の31・「心霊ライダー」に登場。100台の原チャリをあの世へ送り込めば成仏できるらしい。センパイの原チャを盗もうとしたが、耳雄から原チャごと焼かれた。)

32・ヨビブエ
 笛のような口で玄関のチャイムの音を真似て鳴き、人を惑わすイタズラ好きの妖怪。
(奇っ怪の32・「番犬お兄ちゃん」に登場。日野家のチャイムを真似て耳雄を惑わせたが、留渦のダウジングで見破られた。口がやけにグロテスク。)

33・昇天準備教室
 霊になったばかりの新人が、先輩の霊に対する恐怖心を無くし、安心して霊界に行くための教室。
(奇っ怪の33・「耳雄先生」に登場。「オバケなんて怖くない教室」と称して、耳雄に講師を依頼し、亡霊に対する心構えをレクチャーさせた。ギャラは払うと言っておきながら払わなかった。悪質。)

34・ヤマノコ
 ゴロゴロ転がり山の秩序を守る妖怪。大きさの割に目撃情報が少なく、存在が疑問視されていた。
(奇っ怪の34・「UMAを捕獲しろ!!」に登場。UMA探しに山に入った耳雄とカントクを追い回した。このあたりから、カントクのキャラクターが「不遇な人外」として固まってくる。)

35・肉箱
 捨て猫や捨て犬を入れた箱が、猫や犬が拾われた後に残され、意志を持ったものだという。
(奇っ怪の35・「心の箱」に登場。空っぽの箱だと思い込んだ耳雄が捨てようとしたが、実は箱そのものが生きていたというオチ。耳雄のせいで友達を作れない留渦が、寂しさを紛らわすために拾った。)

36・ピタ郎三兄弟
 会話の最中、ふと沈黙が訪れた瞬間に現れ、時間を止めて好き放題のイタズラをする妖怪。
(奇っ怪の36・「沈黙の教室」に登場。止まった時間の中でも動けた耳雄に追い払われた。それは誰にも気付かれない孤独な戦いだった…。個人的にかなり好きなエピソード。)

37・ヨイマワシ
 観光バスなどにとり憑き、楽しんでいる乗客を妬んで車酔いさせる妖怪。排気ガスを吐く。
(奇っ怪の37・「バス酔い道中」に登場。修学旅行中、運転手からクラスメイトまで乗員全員をバス酔いに陥れた。バスごと湖に突っ込むという耳雄の暴挙で退治された。)

38・枕王子
 京都の摩倶楽寺の阿修羅像が、修学旅行の伝統行事「枕投げ」を守るために命を得た存在。
(奇っ怪の38・「枕戦争」に登場。修学旅行の夜、耳雄のクラスメイトたちと枕投げで勝負。最後は6本の腕を折られ、耳雄ゴールデンダイナマイトボンバーでぶっ飛ばされた。)

39・うずめがお
 顔を埋め甲斐のあるフカフカお腹を探し求める妖怪。お腹を味わうため、鼻と唇が発達している。
(奇っ怪の39・「フカフカペット」に登場。サイトーさんなど動物たちを攫ってはお腹に顔をうずめていた。耳雄の腹にも顔をうずめるが、画鋲を仕込まれて悶絶。殴られた。)

40・ヌクヌク星人
 ヌクヌク星からやってきたナンパ野郎。地球の美少女をUFOで宇宙ドライブに誘うという。
(奇っ怪の40・「着ぐるぐるみ」に登場。着ぐるみのような外見で、イベント広場に潜伏していた。遊具そっくりのUFOで留渦を攫おうとし、耳雄に蹴られて引っかかれた。血はピンク。)

41・本屋に棲むもの
 便意をもよおさせる「便意波」を立ち読み客に浴びせて追い出す本の精。
(奇っ怪の41・「本屋に棲むもの」に登場。買われず立ち読みだけで済まされる本たちの代表として現れ、耳雄を便意で苦しめた。その正体はエロ本。)

42・死に神ギャンブラー
 人の魂を運ぶよりも賭け事が大好き。死に神仲間との賭け事に負け、大ガマを失ったという。
(奇っ怪の42・「寿命ギャンブル」に登場。耳雄と互いの寿命を賭けてインディアン・ポーカーで戦った。あえなく敗北し、死の床についていた留渦も助かった。)

43・自転車の黄泉
 元墓地の巨大な駐輪場は、時にあの世とつながる。そこに停めた自転車は消えてしまうという。
(奇っ怪の43・「迷いの駐輪場」に登場。耳雄が駐輪したのは、実は駐輪場と化した墓場だった。黄泉の国へ移動しようとする自転車を、サイトーさんの嗅覚で探して引き止めた。)

44・苔喰らい
 トンネル等の暗所に棲む草食妖怪。陽光が苦手で普段はコケを食べているが、実は花が大好物。
(奇っ怪の44・「向日葵の日」に登場。課外授業でヒマワリを運んでいた耳雄のクラスメイトたちを襲った。造花のヒマワリを食べさせられて退治された。)

45・祭り浄霊
 悪霊を憎まず、祭りで楽しませ、人間らしさを取り戻させて成仏させるという浄霊法。
(奇っ怪の45・「心霊スポット祭」に登場。みちこの従兄弟が、地縛霊たちを成仏させるために心霊スポットのトンネルで開催した祭り。耳雄たちも協力した。初期の名作。)

46・夕陽ヶ丘
「昭和」に惹かれる人間を引き込む、黄昏時に現れる街。忘れられていく時代が寂しがっているのだともいう。
(奇っ怪の46・「夕陽ヶ丘」に登場。迷い込んだ者はメンコにされてしまう。危うく取り込まれかけた委員長を、メンコ対決で耳雄が助け出した。趣のある名編。)

47・ミズノハハ
 海に棲む化け物の母親。8月下旬になると、ストレスがたまり、海中の人間をつまようじで刺す。
(奇っ怪の47・「水母」に登場。クラゲを頭にかぶった老婆の姿をしている。つまようじと電気ウナギで人を襲い、耳雄は手も足も出なかった。息子の名前はどぶ三郎。)

48・ユネッサンス仲居土の霊
 生前、売れない芸人だった男の霊。彼が憑いたカツラを着けて人前に立つと、芸人魂に火がつく。
(奇っ怪の48・「月曜朝礼」に登場。校長が取り憑かれ、炎天下の校庭で延々と芸を披露したため熱中症患者が続出。金縛りで動けない耳雄に代わり、サイトーさんが正体を見破り追い払った。)

49・スケベ髪
 人間の毛穴に取り憑き、髪の毛を装ってヒワイな行為をする妖怪。女タイプと男タイプがいる。
(奇っ怪の49・「オバ毛」に登場。留渦に取り憑き、イケメン男子などを狙って悪さをしたが、耳雄に島流しにされた。このへんから留渦の表情や感情に少し起伏が出てきた。)

50・心霊写真大会
 年に一度、日本最大の心霊スポットであるイビツ樹海に全国の心霊写真マニアが集い、腕を競う。
(奇っ怪の50・「心霊写真大会」に登場。センパイが、耳雄の力を借りて心霊写真を撮ろうとしたが上手くいかなかった。デタラメに撮った写真に樹海の主が写り、一発逆転。)

51・ロゴ読み男爵
 人間が着ている服のロゴを声に出して読む事により、屈辱エネルギーを吸い取る恐るべき妖怪。
(奇っ怪の51・「ロゴ読み男爵」に登場。耳雄たちを追い詰めたが、難読文字・中国語・勝手に作ったニセ漢字などにロゴを書き換えられて読めず、逆に屈辱を負わされ爆発した。帽子をミサイルのように発射できる。)

52・お探しナース
 自分を見た者をトイレの個室に追い込んで隠れ場所を探す、都市伝説型愉快犯的妖怪。
(奇っ怪の52・「相原 岬の苦悩」に登場。初登場の相原さんを学校内で追い回したが、耳雄に殴られた挙句、喫煙の共犯者にされた。耳雄のクラスの雰囲気が分かる名編。)

53・紅蓮仙人
 なりたての霊に殺法術を教えこみ、悪霊に仕立てる事を生き甲斐とする、謎の自称仙人。
(奇っ怪の53・「霊的殺法術」に登場。耳雄に恨みを持つ幽霊をそそのかし、悪霊を作り出そうとするが失敗。幽霊にも愛想を尽かされた。)

54・霊道改善屋
 世の無数にある霊道のルートを自在に変えたり補修したりする事ができる、心霊工事業者。
(奇っ怪の54・「霊道改善屋」に登場。霊道の通り道になってしまった日野家で、補修工事を行った。だが手抜きがバレて耳雄から報復を受けた。「霊道ミエール」という道具を使う。)

55・自立あんよ
 突然、物に足が生え、勝手に移動する。付喪神に似ているが、妖怪としての「人格」は持たない。
(奇っ怪の55・「物無くし子さん」に登場。耳雄の同級生・坂田朱美の「自立」への願望が実態化して、持ち物の全てが勝手に歩き出すようになった。本人に自立を諦めさせることで解決。)

56・ワラワラ
 カラオケボックスで一人で歌っていると、店員を装い、集団で現れてあざ笑う外道妖怪。
(奇っ怪の56・「コケシのうた」に登場。よりによって耳雄のカラオケデビューの日に、彼の歌を嘲笑するために出現。もれなくボコボコにされた。)

57・復讐マロンさん
 自分を捨てた持ち主を、ケータイで電話しながら追いつめる、典型的な都市伝説型恨み人形。
(奇っ怪の57・「マロンさんが来る!!」に登場。相原さんを追い詰めたが、日野家の庭で落とし穴にはまりツバの雨をかけられ、挙句ターゲットが人違いだったと判明しケータイを解約させられた。名編。)

58・あなたの知らない世界
 初めての場所に行くと、徐々に「知らない世界」へと入り込み、ついにはあの世へ誘われる。
(奇っ怪の58・「魅惑の女子校文化祭」に登場。中学校の文化祭に、留渦が主演の演劇を観るために訪れた耳雄だが、地獄へ通じるお化け屋敷に入り込んでしまった。演劇を観たい一心で生還。)

59・魔獣エレキエル
 電波の中に潜む悪魔。この世に召喚されるために、人間の脳に指令を出して、「門」を描かせる。
(奇っ怪の59・「ラクガキカキカキ」に登場。電話中の無意識のラクガキについて、真相を突き止めようとした耳雄がうっかり召喚した。むちゃくちゃ強そうな外見だが、なんとか追い払った。名編。)

60・入れ替え婆
 人の精神を別の人間や動物の身体と入れ替えてしまう魔法使いの婆さん。涙もろい一面もある。
(奇っ怪の60・「耳雄ワンワン」に登場。因縁をつけられた仕返しに、耳雄とサイトーさんを入れ替えた。情にほだされて元に戻したものの、耳雄のバックドロップを食らう羽目に。)

61・冤罪太郎
 目をつけた者に無実の罪を着せるため、第三者に取り憑いて被害妄想を起こさせる妖怪。
(奇っ怪の61・「冤罪の時」に登場。複数人に取り憑き、耳雄をチカンに仕立て上げようとした。だが留渦には通じず、ドブ川にはじき落とされた。)

62・タカハシ
 愛用の早送リモコンを使わせる代わりに、身につけた物を要求する妖怪。裸の姿で現れる。
(奇っ怪の62・「連打だ! クリスマス」に登場。パーティー会場へ急ぐ耳雄を、物事を早送りさせる「早送リモコン」で助けてくれた。情に篤い。)

63・犬自慢
 公園に生息し、飼い犬自慢の愛犬家に取り憑き、犬の迷惑を顧みないまでに競争心をあおる妖怪。
(奇っ怪の63・「犬自慢」に登場。耳雄ほか愛犬家たちが取り憑かれたが、口木世太郎(奇っ怪の19に登場)の助手のお姉さんがまとめて退治した。)

64・神成人
 成人の日に毎年現れる成人の神様。新成人をバカ騒ぎさせ、街中をお祝いモードにしてしまう。
(奇っ怪の64・「わらわら新成人」に登場。街中の新成人をバカ騒ぎさせた。新成人に噛まれた人も、若返って新成人になってしまう。成人の日が終わると自然にいなくなるが、もはや神様というよりも悪魔。)

65・仰天娘
 駅のホームで知人同士が対岸状態にある時に起きる、微妙な状況を解決してくれるという。
(奇っ怪の65・「ホームにて」に登場。耳雄と旧友が駅のホームで微妙な空気になった時、片方を失神させるという荒業で解決させた。ネタ的に名編。)

66・びくっとサン
 人間がビクッとする姿を楽しむ妖怪。『ビクッと100連発!!』というビデオを作る事を目論む。
(奇っ怪の66・「びくっとサン」に初登場。カントクの盟友。自らの監督する映画で、留渦を驚かせようとして失敗。耳雄の報復を受けた。頭の中の生き物は彼の本体だろうか。)

67・ムカムカ三世
 この世からクソゲーを撲滅するためにさすらう妖怪ゲーマー。ムカムカの波動をかぎつける。
(奇っ怪の67・「制作者にあたれ!!」に登場。ゲームをクリアできない耳雄の前で、制作者を拷問にかけたが耳雄に止められた。オーバーオールを着たカエルの姿をしている。)

68・密室オバケ
 エレベーターで生まれた妖怪。女性が一人で乗った時に現れ、自分の貞操を捧げようとする。
(奇っ怪の68・「密室」に登場。殴られても蹴られても諦めない執念深さだが、留渦に手を出したのが運の尽き。留渦自身が妖怪と争う、珍しい回。)

69・黄泉への列車
 事故で壊れた列車にも「あの世」が存在し、乗客ごと黄泉へ行ってしまう。俗に言う「幽霊列車」。
(奇っ怪の69・「幻の路線」に登場。脱線事故に巻き込まれた耳雄と委員長が連れて行かれそうになった。雑誌への掲載日は、同年に起きた福知山線の事故よりも先。)

70・乳母苦流魔
 この妖怪に気に入られると、赤ちゃんの格好で乳母車に乗せられ、公園デビューさせられる。
(奇っ怪の70・「乳母苦流魔」に登場。耳雄と委員長が赤ちゃん化させられた。耳雄は渾身の力で頭突きをかまして脱出。委員長は逃げられなかった。かわいそう。)

71・闇購買
 闇に忽然と現れる異界の購買。客層は異界の住人達だが、売っている物は人間界と変わらない。
(奇っ怪の71・「ヒミツの購買」に登場。昼休みの「購買戦争」を避けて、耳雄はこちらで昼食を毎日購入していたことがある。妖怪に扮装せず人間の姿のままで行くと、異界の住人たちに食べられる。)

72・モチョクセ
 自らが笑う事ができないため、笑える者を妬み、くすぐり苦しませるテクニックを極めた妖怪。
(奇っ怪の72・「モチョクセ恐怖館」に登場。耳雄と留渦を監禁しくすぐろうとしたが、サイトーさんに噛まれ、耳雄に蹴られ、棲家も焼かれた。実は頭のツノが笑いのツボ。)

73・ズシャリサマ
 山の中でテント等の出入り口に寝るのを嫌がって人を出し抜くと現れ、神罰を下すという。
(奇っ怪の73・「死の寝場所決め」に登場。耳雄ら一行がキャンプに出かけた際、カントクを強制的にテント出入口付近に寝かせたら現れた。カントク以外が踏まれた。)

74・ウヒヒ先生
 体罰を禁じられて鬱屈した教師の想念が生んだ妖怪。休校日に現れて新任教師になりすます。
(奇っ怪の74・「毒授業」に登場。休校日にうっかり登校した耳雄と相原さんが絡まれたが、バケツで頭を割られた。相原さんが表情豊かで可愛い。)

75・妖怪 三年殺し
 犬の秘密のスイッチを知る妖怪。こいつに目をつけられた犬は、体の色を変えられてしまう。
(奇っ怪の75・「スイッチ」に登場。通りすがりにいきなりサイトーさんの体の色を変え、逃走中に事故死。サイトーさんの色は耳雄が戻さざるを得なかった。)

76・茣蓙女
「桜」という文字のとおりに木の下に居座る女。傍若無人な花見客を憎む、桜の守り神。
(奇っ怪の76・「桜の下の乙女達」に登場。花見客の騒々しさに怒り、耳雄の場所取りを妨害した。最後は和解した。)

77・妖怪侵食食現象
 若者の街で見られる奇抜なファッションに交じり、妖怪が堂々と公の場に姿を現す現象。
(奇っ怪の77・「原宿スキスキ!!」に登場。この現象に乗じて原宿を出歩いていたカントクだが、そんな現状に複雑な愛憎を抱いてもいる模様。)

78・写霊
 記念写真に写ろうと、観光地にたむろしている目立ちたがりでナルシストの困った霊達。
(奇っ怪の78・「心霊写真撲滅委員会」に登場。観光地の心霊写真を撲滅するために、発起人の委員長と雇われの耳雄は、彼らを捕獲する活動を行った。)

79・ぐるぐる職人
 下半身がコンベアになっている寿司職人妖怪。興奮するとコンベアの回転速度が加速する。
(奇っ怪の79・「ぐるぐるオスシ」に登場。寿司作りの腕は確かだったが、コンベアが加速して寿司がまったく取れなくなり、店も半壊した。)

80・チューチュー伯爵
 客人をもてなした後、睡眠薬で眠らせ、拷問して血をチューチュー吸う妖怪。
(奇っ怪の80・「ホラー先手必勝法」に登場。耳雄とセンパイが、雨宿りのために立ち寄った屋敷がこの伯爵のアジトだった。何もかもを最初から耳雄に見破られ、ボコボコにされ完敗。)

81・幽霊旅館
 霊達が廃墟を御札の力で改装して営業している旅館。朝食付き一泊6千円と、格安で評判がいい。
(奇っ怪の81・「オフダアッタ」に登場。耳雄が面白半分に御札を剥がしたため、幽霊旅館としての正体が明らかに。ただ旅館側には悪気はなかったようだ。)

82・里の守り神
 過疎化が進み、村に人がいなくなってもなお、ひとり村を守り続けるという。
(奇っ怪の82・「うしろ髪」に登場。無人の村に迷い込んだ耳雄とセンパイを引き止めたが、自ら正体を明かして二人を街へ送り返した。女児の姿をしている。)

83・マンホール公園の怪
 霊能者の天敵というべき悪霊。相手の霊感が強いほど、巨大になるという。
(奇っ怪の83・「心霊マニア部」に登場。赤色のマンホールのフタを開いたら出てきた。耳雄の霊感に比例してかなり巨大で、心霊マニア部の連中をして「霊感がなくて良かった」と言わしめた。)

84・ネゴ血エイター
 年をとって妖力がなくなったため、金で交渉して女の血を吸わせてもらうヘタレな吸血鬼。
(奇っ怪の84・「夜の恋人たち」に登場。義憤に駆られて吸血鬼を探していた耳雄に見つかった。その際、よりによって留渦に交渉を持ちかけていたため絞め落とされたが、考えてみると不憫。)

85・エロス佐々木
 普段はAVを借りるのを躊躇する男を勇気づける妖怪だが、店員が若い女性だと態度が急変する。
(奇っ怪の85・「勇気の呪文」に登場。ねずみ男っぽい外見。センパイに頼まれてAVをレンタルする羽目になった耳雄を励ました、あるいはそそのかした。目論見がバレて飛び蹴りを喰らった。)

86・白線の精
 白線の上でしか生きられない妖怪。白線の上を歩いていると、彼らの世界に入り込む事がある。
(奇っ怪の86・「死の白線散歩」に登場。耳雄とサイトーさんが、遊びで白線の上を歩いていたところ遭遇した。彼らは線の外に落ちると白骨化し、歩みが遅いと「道ワニ」に喰われる。スティーヴン・キングの短編ぽいテイストだと思う。)

87・ジロジロさん
 人間に非常に関心を持っており、観察して面白がる。人間園なるモノを作って楽しんだりする。
(奇っ怪の87・「人間園」に登場。耳雄を攫い、「不良」の人間として見世物にした。同じく攫われた留渦(実は人違い)を助けるべく自力で脱出した。)

88・恋愛シミュレーター
 恋愛ゲームから生まれた妖怪。彼の眼に映る世界は、恋愛ゲームの画面となる。
(奇っ怪の88・「恋愛シミュレーター」に登場。留渦に目をつけて、口説き落とすために耳雄に取り入ろうとした。どこでどう選択肢を間違えたのか、殴られる羽目に。)

89・塞き止め坊
 エスカレーター限定で現れる、ぬりかべの亜種。右側歩行しようとする人間の邪魔をして楽しむ。
(奇っ怪の89・「塞き止めエスカレーター」に登場。留渦との待ち合わせに向かっていた耳雄の邪魔をしたため、先回りされ殴られて粉砕。耳雄にオバケハンターという異名があることが判明した回。)

90・おちょくり小僧
 橋の守り神だが、人間の子供をからかうのが大好きで、幼い子供の姿をとって橋の上に現れる。
(奇っ怪の90・「おちょくり小僧」に登場。おちょくられ続けて、遂に堪忍袋の尾が切れた耳雄が罠を仕掛けて逆襲。言葉責めで、号泣するまでいびられた。)

91・バッテンサマ
「十字爪」で蚊に刺された痕を治す妖怪。蚊とグルになって、いたいけな少年達からボッタくる。
(奇っ怪の91・「カカカ蚊」に登場。オオクワガタ捕獲に来た耳雄たちに蚊をけしかけて、1回50円で治療した。企みがバレて耳雄からドロップキックを食らい、手が届かない頭に蚊が嫌がる超音波器をつけられた。)

92・屈伸くん
 オリジナルラジオ体操を流行らせようと現れるが、子供達にいつも逃げられる哀れな妖怪。
(奇っ怪の92・「ラジオ体操ヨーイ」に登場。わりと純粋な気持ちで、子供たちに体操の良さを教えようとしたが説明の通り逃げられた。)

93・うつらうつら
 人間を布団の誘惑で眠らせ、楽しみにしている計画を台無しにする妖怪。日本全国に棲息。
(奇っ怪の93・「布団のユーワク」に登場。海水浴を楽しみにしていた耳雄を誘惑し、二度寝三度寝に陥らせた。だが遊びに行きたい一心ゆえ、寝たまま布団ごと海へ。溺死した。)

94・ヒトゴクリ
 人間の体内に入ると、その人間の臆病な気を吸収してしまう妖怪。人気のない場所に生息。
(奇っ怪の94・「ヒトゴクリ」に登場。勇気を出せない友人に飲ませるために、留渦が妖怪探知ダウジングで探し出した。)

95・罵声監視員
 プールでマナーの悪い人間に罵声を浴びせる快感が忘れられず、街に進出してきた監視員妖怪。
(奇っ怪の95・「罵声監視員」に登場。最初は街のマナー違反を指摘していたが、指摘対象がいなくなったため暴言を吐き始めて、耳雄の怒りを買い追放された。)

96・ユビシャブリ
 幼体時に母親の親指から精気を吸い取って成長する妖怪。成体になると、人間そっくりになる。
(奇っ怪の96・「親指かくし」に登場。母親の爪が伸びすぎたため食事ができず、人間の親指を狙い始めた。留渦が爪切りを与えて解決。)

97・カリスマトリマーバーバラ
 体毛を一瞬で成長させる育毛光線で、犬の新しい美を創り出すトリマー妖怪。
(奇っ怪の97・「カリスマトリマー」に登場。サイトーさんの体毛を美しい正方形に変えた。耳雄も気に入った。バーバラのトリミングは街でも流行りらしい。)

98・死ーM(エム)
 日本中に流れているホラー映像の電波を受信し、か弱そうな少女が観ているTVに流す外道妖怪。
(奇っ怪の98・「死ーM」に登場。相原さんにホラー映像を見せる嫌がらせを行い、マンションの部屋から突き落とされた。続けて耳雄に因縁をつけられ追い払われた。)

99・霊房デリバリー
 冷房が無い家に幽霊をお届けするサービス業者。霊によって寒さの度合いが変わり、料金も変わる。
(奇っ怪の99・「幽霊デリバリー」に登場。みちこが利用。だが業者が失踪し、勤めていた霊が恨みを募らせたため冷房が利きすぎた。耳雄に殴られ、新しい就職先を探してもらった。)

100・妖怪きびすがえし
 旅立ちを迷う人間に、心残りの原因を特殊なテレビで映して観せ、決断の材料を与える妖怪。
(奇っ怪の100・「エアメール」に登場。二年前、両親と共にフランスへ旅立とうとしていた留渦が遭遇。耳雄と共に日本にとどまる決心をさせた。)

101.幽霊モドキ
 古い家屋やビルなどに繁殖する妖怪。幽霊に間違えられて恐れられるが、気弱で害はない。
(奇っ怪の101・「闇の警備員」に登場。ビル警備のバイトについたセンパイが遭遇。警備員の同僚に虐待されているのを見かねて解放したが、家まで大挙してついてきた。)

102.布矢家と志和家
 風呂に入った時に生じる指のシワに現れる妖怪家族。右手が布矢家と左手が志和家という。
(奇っ怪の102・「指喧嘩」に登場。入浴中の耳雄の指に出現。和解の席を設けるも決裂、仲良くなるよう合掌してくっつけたら和解した。)

103.ゆずれババア
 席を譲る人間の真心を踏みにじり、ツバを吐きかけて思いやりのない妖怪人間を作り出す妖怪。
(奇っ怪の103・「シルバー死ート」に登場。委員長をはじめ、電車内の親切な人間を妖怪化させた。耳雄が精神攻撃で撃退。)

104.おとろけ写し
 マラソン大会等で女子が走っている時に生じる顔の歪みを激写してコレクションする変態妖怪。
(奇っ怪の104・「激写マラソン」に登場。マラソン大会で耳雄の同級生たちを激写。ドロップキックで踏み潰された。)

105.サラシアゲ
 ネットに写真を晒された猫達の救世主。PCを駆使して人間の醜い写真をネットにバラまく。
(奇っ怪の105・「応報ニャン」に登場。委員長の姿がネットにアップされていたことから、その存在が発覚。念写した写真をスキャナで取り込むあたりに、少し時代を感じる。)

106.ふうふう
 ラーメンをこよなく愛するドジな妖怪。彼の息は、ラーメンをたちまちおいしくしてしまう。
(奇っ怪の106・「ふーふーして。」に登場。悪辣なラーメン屋で虐待を受けながらバイトしていた。自分の息がラーメンを美味しくしていたことに最初は気付かなかったが、耳雄のアドバイスで自分の店を出すに至った。)

107.霊感裁士
 霊感を金もうけに利用したり、周囲の注目を集める道具にしたりする者に裁きを下す妖怪。
(奇っ怪の107・「悲劇!霊感少女」に登場。留渦の同級生? の伊藤澄子さんが目を付けられた。彼女は、霊感があるフリをしてクラスメイトの気を引いていたのだが、留渦の説得で「嘘霊感をもう使わない誓約書」にサインして助けられた。)

108.反映ペン
 このペンを使って人物の写真に落書きをすると、その写真の人物自体に落書きが現れる。
(奇っ怪の108・「ラクガキカキカキ」に登場。授業中にコケにされた耳雄が、このペンで教師の顔に落書きをしておちょくった。教師は怒り狂ったが、ドロップキックで窓から蹴落とされた。)

109.スパスパ否定団
 突然街に現れて支配し、喫煙者を弾圧する謎の団体。タバコを異常なまでに敵視している。
(奇っ怪の109・「禁煙の街」に登場。彼らの縄張りの町に、耳雄と担任の先生が迷い込んでターゲットにされた。タバコの煙を吸うと身体が崩壊して死に至る。)

110.異瑠実星の子供達
 他の惑星に卵を産みつけては孵化を待って回収する、UFO形態の宇宙生命体。
(奇っ怪の110・「キラキライルミネーション」に登場。Xマスのイルミネーションの季節、耳雄の住む町の住民たちが電球と勘違いして、その卵を大量に飾った。強烈な光を放ち、やがて一斉に孵化した。)

111.引き摺り炬燵
 コタツから出たくないという人間の願望が実体化した妖怪。時折、自分の世界へ人間を引き込む。
(奇っ怪の111・「ウヒヒ大晦日」に登場。耳雄らが男4人で大晦日を過ごしていたところ、その世界へ引きずり込まれた。殴って脱出したが、留渦との初詣の待ち合わせには間に合わなかった、というオチ。)

112.詐印入道
 サインをする著名人にとり憑き、本人に代わって妖怪文字で自分の名前を書く目立ちたがり妖怪。
(奇っ怪の112・「ぐちゃぐちゃサイン」に登場。お笑い芸人に取り憑いて滅茶苦茶なサインをバラまいた。人間の文字を書くようにリクエストを受けて、遂げられず爆発。)

113.ヨシヨシ
 大の犬好きで、深夜に街を徘徊しては犬を撫でるだけの妖怪。その怪異な風貌に犬は気を失う。
(奇っ怪の113・「絶叫の遠吠え」に登場。サイトーさんをはじめとする街中の犬を怖がらせたが、本当にただ撫でて去っていった。)

114.不可能犯罪迷宮直行霊
 霊に人が殺されるという事実を受け入れられない人間達に常に無視される悪霊。
(奇っ怪の114・「霊的密室殺人」に登場。雪の山荘に閉じ込められた耳雄たちの前で起きた密室殺人。犯人はこのコイツだったが無視され続けた。)

115.裏召士屋
 いわくつきの心霊物件を専門に扱う不動産屋。相場よりもかなり格安の家賃の物件が見つかる。
(奇っ怪の115・「因縁物件専門不動産」に登場。紹介される物件はどれもこれも強烈な因縁物件で耳雄をも怖気づかせた。だが霊感のない担任の先生は気にせず購入してしまう…。個人的に好きな名編。)

116.ヨインクラゲ
 映画館や劇場などに棲息する。この妖怪の吐き出す「ヨイン膜」に包まれると、感受性が高まる。
(奇っ怪の116・「余韻の壁」に登場。カントクの映画館に現れて、耳雄と委員長の感受性を高めてくれた。悪い妖怪ではないが、余韻が強すぎて、鑑賞後に気恥ずかしくなるのが玉に瑕。)

117.金粉妖精
 この妖精を空き箱に入れておくと、増殖して金粉を出すが、金の含有率は非常に低いので注意。
(奇っ怪の117・「箱とっとくお母さん」に登場。妖怪っぽい悪徳業者が5万円で売っていた。センパイの母親をたぶらかしたのがバレて、耳雄とセンパイにとっちめられた。)

118.オシヲ君
 バスの降車ブザーのボタンを乗客より一瞬早く押すことで、その乗客を愚弄するイタズラ妖怪。
(奇っ怪の118・「オシヲ君」に登場。バスで乗客を愚弄していたが、耳雄からブザー押しのスピード勝負に持ち込まれて敗北した挙句、終着点の温泉地から一人で歩いて帰るハメに。)

119.先回りのお菊
 驚異的な身体能力で、逃げる標的の先回りをして待ち伏せ、脅かす悪霊。
(奇っ怪の119「安心したら背後におばけ」に登場。我らが相原さんを毎夜追い回した。自称「逃げ惑う人間の先回りをする天才」だが、耳雄にとって追撃は朝飯前だった様子。)

120.眼吉刑事
 人間の善悪を特殊な眼力で見抜く妖怪刑事。職務質問をされている潔白な人間を助けてくれる。
(奇っ怪の120「恐怖の権力」に登場。コスプレ偽警官に職務質問されていたカントクを助けてくれた。役職は警部。)

121.エレベーター ベタ子
 古いエレベーターに憑いて一体化した、恥ずかしがり屋で気分屋の妖怪。
(奇っ怪の121「エレベーター ベタ子」に登場。「見られると恥ずかしい」という理由から、途中で停止したりドアを開けるのを拒否したりして、耳雄から殴られた。)

122.排球頭
 バレーボールとして人間に使われるべく天から降りてくる妖精。体育館の天井によく挟まる。
(奇っ怪の122「挟まるボール」に登場。女子中学生のバレーボールになろうと天から下りてきたが、体育館の屋根に挟まってのたれ死にしかけていた。助けられて大量のバレーボールに姿を変えるるが、「キモい」と留渦たちによって埋められた。)

123.美容師ジョキ子
 人間界で働く妖怪美容師。腕は一流だが、無職の人間相手だと接客が豹変する。
(奇っ怪の123「オシャレ美容室」に登場。代官山の美容室に散髪に来たセンパイをいびった挙句、墨汁(?)で髪を真っ黒にして就職するよう説教してスーツまで着せ(てくれ)た。)

124.パペパペパーペ
 肉好きの飼い犬をさらい、洗脳して菜食主義にしてしまう、犬にとっては恐怖の的の妖怪。
(奇っ怪の124「パペパペパーペ」に登場。見た目はごく普通の可愛い女の子。狙われたサイトーさんも、勢いでチョップを放って追い払ってしまった耳雄も、彼女が妖怪だとは最後まで気付かなかった。)

125.ド髑髏工場
 昇天や成仏ができずに浮遊霊となった死者を雇用し、労働を通して更生させる事を目的とする。
(奇っ怪の125「センパイ・就職」に登場。ニート卒業を目指すセンパイが就職したが、従業員の霊たちは生きている人間が妬ましく、イジメや虐待をしてくる。センパイの運命やいかに。)

126.オツボネ君
 ド髑髏工場で工場長に匹敵する権力を持つ最古参の霊。新人イビリと人間イジメが趣味。
(奇っ怪の126「オツボネ君」に登場。センパイいじめを見かねた耳雄からボコボコにされた。その耳雄を止めたのがきっかけで、センパイは班長に昇格した。)

127.妖怪専用車両
 妖怪が自分達のために鉄道会社に無断で作った専用車両。人間の立ち入りは禁じられている。
(奇っ怪の127「絶叫の専用車両」に登場。委員長が間違えて乗車してしまい、妖怪の集団に追いかけられたが辛くも脱出した。人間と同じでチカンもいる。)

128.オシオキ母さん
 悪行を働く者がいると、押し入れと共に現れてその中に放り込み、反省するまで閉じ込める。
(奇っ怪の128「オシオキ母さん」に登場。ケンカしていた耳雄たちを追い回し、押入れに閉じ込めて折檻した。町中のどこにでも押入れを作り出すことができる。耳雄の拳も通用しなかった恐るべき妖怪。)

129.シバ・カリー
 日本人をカレー漬けにすべく、人間に取り憑いて日夜カレーの研究をしているカレーの精。
(奇っ怪の129「カレー地獄」に登場。留渦に取り憑き、日野家の食事を毎食カレーにした。カレクックみたいな頭をしている。)

130.日野耳雄
 大正時代の日野家に召喚された子孫の生き霊。嫡男・耳太郎に取り憑き、悪霊と戦ったという。
(奇っ怪の130「日野家大正異聞録」に登場。日野耳太郎が悪霊に連日いじめられているのを見かねて、その妹が呼び出した。)

131.諄(くどい)
 些細な事を根に持ち、恨みを抱いた相手にくどくしつこく執拗に復讐する、恐ろしい悪霊。
(奇っ怪の131「雨上がりのとき」に登場。一秒間に7発のツバを放ち、卒塔婆で攻撃してくる。コンビニ帰りで両手が塞がっている耳雄たちを襲ったが、耳雄の百烈蹴りで撃退。)

132.傘喰い
 中古の傘立ての一部に巣をかまえ、傘が入ってきたところを入れ食いする恐ろしい妖怪。
(奇っ怪の132「消失傘」に登場。書店の傘立ての中から姿を現したところで、耳雄のトライデント付き傘により刺し殺された。)

133.おそう地縛霊
 おせっかいなクラスメイトの女の子に化け、自分の居場所を暴力で掃除させようとする霊。
(奇っ怪の133「おせっかい少女」に登場。できあがったキャラクターで、なにげに鉄製のホウキを振り回して耳雄たちを襲った。あまりに度が過ぎて鉄拳制裁。)

134.まとまる様
 学校の机の中に異次元空間を作り出し、生徒の消しゴムを食いあらす。
(奇っ怪の134「机ホールインワン」に登場。耳雄のクラスの机を穴だらけにし、そこから消しゴムを取り込んで食べていた。異次元空間に乗り込んだ耳雄からバックドロップを食らって粉砕。)

135・挟美と切子
 スケベな本を買う思春期の男子を徹底的に追いつめる恐ろしい姉妹。
(奇っ怪の135「男と本屋とエロ本と」に登場。同級生に頼まれて、エロ本を代わりに買いに行った耳雄を追い回した。)

136・家庭内フーリガン
 家庭内で起こる争いに便乗して敵応援チームとケンカしたり飲酒して暴れたりする。
(奇っ怪の136「家庭内フーリガン」に登場。日野家の兄妹喧嘩に便乗し、家の中で暴れ回った。仲直り(のフリ)をしたら消えていった。)

137・イジクリ犬四郎
 人間に迫害され続け、唯一自分を愛してくれた犬達を異常なくらい愛する犬好き妖怪。
(奇っ怪の137「イジクリ犬四郎」に登場。街中の犬にちょっかいを出して愛犬家たちからリンチされかけたが、耳雄に助けられた。)

138・純潔のお華
 貞操という誇りを死ぬまで死守してきたので、現代の若い少女を見ているとイライラして許せなくなってしまう。
(奇っ怪の138「あすから魅惑の夏休み!」に登場。留渦の中学校の生徒指導教師・田島に取り憑き、女子生徒たちを洗脳して男性不信に陥れようとした。耳雄から粘土作品をぶつけられた。)

139・噴射入道
 夏休み中の校庭に棲みつき静かに眠っているが、眠りをさまたげられると、たちまちスプリンクラーの穴から顔を出し、酸をあびせる。
(奇っ怪の139「スプリンクラーから酸」に登場。スプリンクラーで水遊びをしていた耳雄のクラスメイトたちを襲い、踏みつけられた。)

140・機怪蝉
 冷蔵庫のうしろに好んでとまり、中のジュース類をいただく恐ろしい妖怪蝉。
(奇っ怪の140「怪奇!! 冷蔵庫が唸る!!」に登場。耳雄の友人宅で、冷蔵庫の裏にへばりついていた。ハエ叩きで退治。卵が孵化するとさらに大量発生する。)

141・足釣り岬
 妖怪店主が霊を救う事と霊を釣る楽しさを同時に体験させるために作った釣り場。
(奇っ怪の141「足釣り岬」に登場。耳雄たちもここでの釣りにかなりハマッていたが、店主としては霊がいなくなって無職になる不安があったらしい。その後、転職している。)

142・ボコン
 流し台の下のパイプにとりつき焼きそばを欲しがる愛嬌がある妖怪。
(奇っ怪の142「熱湯ボコン」に登場。熱湯を流しに捨てたときのボコンという音はこいつの仕業らしい。留渦に気に入られしばらく飼育されていたが、耳雄が誤ってザルソバを与えてショック死。庭に埋葬された。)

143・蝋女
 蝋で出来た身体を持ち、その身体からは人の生気を吸いとる蝋を放出する事が出来る。
(奇っ怪の143「絶叫の蝋燭」に登場。耳雄を捕まえて人間アロマキャンドルを作ろうとしたが、反撃に遭い工房ごと焼き溶かされた。)

144・巳漢
 四国から旅をしているミカン男。風呂好きで時々風呂だとカンチガイして、貯水タンクにつかる事も・・・・。
(奇っ怪の144「果汁44%」に登場。学校の貯水タンクで入浴したため、その体液のせいで学校中の水道がオレンジジュース化。生徒たちを熱狂させた。)

145・プクプク君
 ピンポコ界の成人、友好のワゴムを人にぶつけて友達をさがすのだが、人間がワゴムを向けられると嫌がる事に気づかない。
(奇っ怪の145「ワゴムコワイ」に登場。外見は親しみが持てるのだが、ワゴムのせいでみんな逃げる。銀行強盗すらも恐怖から観念した。)

146・濁流霊
 電車の人間をバーベQで誘い出し、幻覚を見させて、濁流で殺そうとする恐ろしい幽霊集団。
(奇っ怪の146「手を振る楽しい人々」に登場。耳雄に幻覚を見せておびきだし命を奪おうとした。怪談らしい趣のある名編。)

147・うしみつ坊主
 丑三つ時に現れて、丑の刻参りをする輩に呪術グッズを押し売りする妖怪坊主。
(奇っ怪の147「夜20時の丑の刻参り」に登場。丑の刻参りをしていたいじめられっ子・小百合に付きまとっていたところ、耳雄からドロップキックを食らって顔面を踏まれた。低空飛行ができる。)

148・ヒタヒタ
 恐怖にかられると、背後の足音が妖怪が歩く音に聞こえる怪現象…。
(奇っ怪の148「高尾山→豊田」に登場。暗い夜道で、耳雄の足音が妖怪のそれに聞こえたため、恐怖に駆られた委員長とカントクの間に友情が芽生えた。委員長の本名が判明。)

149・地獄撤去隊
 元は普通に自転車を撤去していた係員達だが、違法駐輪が増えに増え、その怒りでついに地獄の使者と化してしまった。
(奇っ怪の149「地獄の自転車撤去隊」に登場。地獄が100丁目まで拡大したため、移動手段として現世から自転車を集めている。耳雄の自転車に搭載されたミサイル?で全員飛ばされた。)

150・百億光街
 異界の住人が雑居する地下街、人間界に進出したいと夢見る商売人であふれかえっている。
(奇っ怪の150「百億光街」に登場。さらわれたサイトーさんを捜していた日野兄妹が迷い込んだ。留渦が表情豊かな名編。)

151・パジャマパーテー屋
 妖怪が営む出会い系の店。さびしい男達をパジャマパーティーでさそい込み、素晴らしい出会いを提供する。
(奇っ怪の151「パパパパジャマパーテー」に登場。センパイとびくっとサンが利用してぼられた。実態は妖怪とは関係のない悪質な風俗店という感じ。不条理マンガっぽいお話。)

152・オイトマ
 突然、家に訪問してきては、くだらない話をして、おいとましていく、空気を読まない妖怪。
(奇っ怪の152「空気を読まない訪問者」に登場。記念すべき水面姉ちゃん初登場回で、この当時の髪型は七三。毎日押しかけてきていたオイトマを見事に撃退した。)

153・皿ナメナメ
 全世界の厨房に現れては、使い終えた皿をナメナメする妖怪。人をナメナメするのも大好き。
(奇っ怪の153「皿ナメナメ 人ナメナメ」に登場。耳雄行きつけのレストランに出現していたが、実は舌が簡単に引っこ抜けるという弱点を見破られて退散した。)

154・絡ミ神
 コードを絡めてイタズラする、大変チンケな事が大好きな巨大な神。
(奇っ怪の154「さわらぬ神になんとやら」に登場。チンケなだけあって、イタズラを邪魔されると大暴れするという心の狭い妖怪。で、邪魔しようとした耳雄を委員長がなんとか阻止した。)

155・ゲドックス・エンゼルリップ
 熱帯魚と妖怪のハーフ。木村拓蔵が海外で偶然発見した新種。人間の毒を吸い出す。
(奇っ怪の155「毒出しチューチュー」に登場。オスは人間の毒っけを吸い出してくれるが、メスは逆。留渦が手違いでメスをあてがわれ、大変なことになった。)

156・ビバ蔵
 木々に飾りつけてある電球をパクパク食べるのが、ものすごく大好きな怖い妖怪なんです。
(奇っ怪の156「連続想定外」に登場。イルミネーション職人の老人から依頼を受けた耳雄が、クリスマスだというのに退治に乗り出した。)

157・クチャーン妖怪隊
 食事マナーが悪い人間達に怒りを覚え、食い殺そうと考えたが、それでは何も解決出来ないと感じ、こういう行動に出た。
(奇っ怪の157「人の振り見て我が振り直す」に登場。食事マナーの悪い客を、当てつけ行為で矯正させている。耳雄も真似をした。)

158・新宿駅の中居様
 酔った人間にしか見えない妖怪。酔った者にしか見えない布団でひとときの癒しを提供してくれる。
(奇っ怪の158「新宿駅の酔いどれ姉貴」に登場。僕らの水面姉ちゃんも遭遇し、妖怪の敷いた布団に飛び込みそうになったが、間一髪で岬ちゃんに助けられた。このへんから姉ちゃんも妖怪に遭遇するようになる。名編。)

159・犬風俗
 犬による犬のための風俗店。ステキな種類のワンちゃん達がアナタをユーワクする…!!
(奇っ怪の159「犬風俗」に登場。どんな店なのかと、みちこがサイトーさんを潜入させたが、サイトーさんが逃げたため5万円払わされた。)

160・ソシ
 何を阻止するかというと、そう、映画の性行為を阻止する妖怪。不健全なシーンを幸せな家族に見せまいと思っている。
(奇っ怪の160「家族エロだんらん」に登場。ドラマのラブシーンの中に直接潜入して出演者を襲い、委員長の家族団らんを守った。押切作品で「父親」が登場する珍しい回だが、描き方がおそろしくぎこちない。)

161・茶々丸
 熱狂的なアイドルファンをネチネチと苦しめ、アイドルのプライベート写真を見せつけてくる恐ろしい妖怪。だが、その真意は…。
(奇っ怪の161「かなわぬ俺らの愛・愛・愛」に登場。相場マリエというアイドルの正体が悪霊であることを暴いた。アイドルに心を奪われている人を正気に戻してくれる模様。)

162・冷え兎
 作業中のPCをフリーズさせ、その時の人間の反応を楽しむイタズラ妖怪。PCの世界を行き来する。
(奇っ怪の162「ヒヤッと姉ちゃん」に登場。パソコンのデータを凍り付かせ、残業していた水面姉ちゃんをヒヤッとさせた。兄弟でイタズラをする。)

163・うなだれ女
 男にもたれかかり、寝たフリをしてユーワクし、たぶらかそうとしてくるコワイ女妖怪。
(奇っ怪の163「ドキドキ列車の旅」に登場。委員長がたぶらかされた。)

164・恥喰い
 人間を攫って強制的に恥ずかしい過去を思い出させ、その奇声を食す。
(奇っ怪の164「思い出してキャー」に登場。耳雄たちの恥ずかしい過去を強制的に引き出させたが、その報復にボコボコにされてたぶんフルチンにされた。)

165・ペタリ
 当人の劣等感が書かれたシールを手の中で製造し、背中につける事で疑心暗鬼を生み出させ、それを食す。
(奇っ怪の165「シール地獄」に登場。学校中を疑心暗鬼に陥らせたが、耳雄の罠にかかってとっ捕まった。)

166・本当は怖い街角
 普段、人間が目にする光景だが、真実を知る事によってはじめて見えてくる街角、そして妖怪達。そこら中にいる。
(奇っ怪の166「本当は怖い街角」に登場。ビビリの正太がテレビで「真実」を知ってしまったため、そこらへんにいる妖怪達に襲われるハメに。)

167・履歴書ロード
 履歴書の誤字、脱字と直接対峙して、履歴書を完璧に完成させる試練の道。
(奇っ怪の167「履歴書ロード」に登場。履歴書の書き直しを繰り返していたセンパイが陥った。耳雄とともに、襲いかかる誤字の罠を蹴散らして見事履歴書が完成。)

168・イタイちゃん
「痛いの痛いのとんでゆけ」で、とばされちゃう、あわれで孤独な妖怪。
(奇っ怪の168・「いたいのいたいのとんでゆけ」に登場。怪我をした者に取り憑き、痛みを共有することで、自らの『孤独の痛み』を和らげられる。呪文で簡単にとばされてしまったところを、留渦に助けられた。)

169・ハクションさん
 花粉症の人間に近づき、なんとかその苦しみから、解放させてあげようとするが、方法が怖いので信用されない。主食が目玉と脳ジュース。
(奇っ怪の169・「ハクション日和」に登場。花粉症の留渦をたぶらかそうとしたが、耳雄のドロップキックで叩き出された。解説を読む限りでは、悪意はなかったようだが…?)

170・夢追い憑き
 人間にとりついては、さまざまな夢を見させて人々に迷惑をかける。
(奇っ怪の170・「夢いっぱい男」に登場。カントクの雇った新入りがこれに取り憑かれていたらしく、スタッフにさんざん迷惑をかけていった。)

171・ゲゲドラスベス
 新品の靴を履いて外に出る者を死人とみなし、あの世に連れて行こうとする死神。
(奇っ怪の171・「靴で災難」に登場。新品の靴に浮かれた耳雄を追い回した。留渦の機転で逆にあの世へ送り込まれる。名前とか見た目とか、アイダガギオギオぽい。)

172・ずっこけ坊主
 お坊様になりすまし、悲しい雰囲気の葬式で人間を笑わせ、ホトケ様を笑っておくる信念を持っている妖怪。
(奇っ怪の172・「ズッコケ葬儀」に登場。委員長の家の葬儀に入り込み、参列者をズッコケさせた。)

173・心霊スポットスタンプラリー
 霊をいたわる気持ちがない人間の前に現れるスタンプラリー。最終的に自分ちが心霊スポット化してしまう神のいたずら。
(奇っ怪の173・「心霊スポットスタンプラリー」に登場。面白半分に霊を馬鹿にしていたみちこの家が、最後に心霊スポットと化してしまった。)

174・舌打ち塾
 必殺の舌打ちを習得するための恐ろしい塾。舌打ち先生が手ほどきしてくれる。
(奇っ怪の174・「舌打ち塾」に登場。舌打ち先生は、殺傷力のある舌打ちで世の中をメチャクチャにしようとした愉快犯。耳雄から膝を折られて倒され、舌を噛み切ってしまい(おそらく)再起不能に。)

175・シタナメズリ
 大学生に化けてコンパを開催し、女を自分の巣にお持ち帰りして骨まで食べてしまう怖い妖怪。
(奇っ怪の175・「コンパッパ姉ちゃん」に登場。コンパに紛れ込んだ我らが水面姉ちゃんからさんざん妨害を受けた挙句酔い潰された。正体は半魚人っぽい。)

176・大木兄弟
 ペットのオメメ君をひきつれ、伊達眼鏡に怒りを込めて、眼鏡狩りをするメガネ兄弟。
(奇っ怪の176・「眼鏡狩り」に登場。委員長がつかまった。伊達眼鏡の者には危害を加え、そうではない者にはキスをするというタチの悪い妖怪。)

177・騙しの大五郎
 妻、メアリーと共謀して、詐欺行為をして生活する悪徳犬。
(奇っ怪の177・「サイトー奮闘劇」に登場。サイトーさんを騙して金を巻き上げようとしたが、耳雄に可愛がられた妻メアリーが情にほだされて、まっとうな生き方に目覚める。)

178・DJスキップスター
 学校の放送室をジャックし、自作の曲をDJプレイし、生徒達の食欲を失わせるイタズラ妖怪。
(奇っ怪の178・「死の放送室ジャック」に登場。昼休みの放送室を占拠してゴキブリテクノやエロテクノを流し生徒たちの食欲を失わせた。耳雄に蹴られ、踏まれた。)

179・人間観察人観察者
 人間観察人観察を生きがいとし、自称最強の人間観察者と考えているが、観察される事には免疫力が無い。
(奇っ怪の179・「人間観察人観察」に登場。耳雄と留渦に観察されて、血を吐き死亡。)

180・カフェ街
 様々な生物を扱うカフェが集う混沌とした世界。人間だけで行く街ではない。
(奇っ怪の180・「カフェ街」に登場。留渦とみちこと、前に登場したニセ霊感少女伊藤さんが足を踏み入れた。伊藤さんもごく普通の女の子になっていてよかった。ちなみに「とりカフェ」は妖怪白鳩夫人が経営。)

181・ふるい女
 彼氏を求めて男達に恋人採用試験を受けさせ、ふるいにかけて物色する恐ろしい女。
(奇っ怪の181・「恋人採用試験」に登場。気まぐれで受けた採用試験に合格してしまったセンパイ。しかし意外に高潔で、ふるいにかけられること自体に嫌気が差し自ら立ち去った。)

182・歓迎空
 空が遠い都内で空に執着すると、地形が変化し空に家ごと近づく怪異現象。
(奇っ怪の182・「遠くて近いお空の街」に登場。一人のじーさんの願望が原因で、街中の地形が変化し大混乱に陥った。大混乱のわりに、どことなくのんびりした雰囲気の名編。)

183・美顔彼女
 美しい美顔の皮をかぶり、人間をキャッチセールスでだまくらかす。イライラすると、顔にヒビが入ってしまう。
(奇っ怪の183・「キャッチにつかまり姉ちゃん」に登場。キャッチセールスで水面姉ちゃんにオモチャを買わせようとして、化かし合いに突入。姉ちゃんにコケにされて化けの皮が剥がれた。)

184・妖海水路
 海の精、海オヤジの能力で用水路が海に変わる。海の素晴らしさを伝えるための行動らしいが…。
(奇っ怪の184・「妖怪水路」に登場。ドブ川を海に変えて人々を歓喜させたが、人間の醜さがあらわになったため元のドブ川に戻ってしまった。)

185・巻き戻し女
 ビデオに映り、巻き戻しを繰り返す事で、この世に近づく恐ろしい悪霊。
(奇っ怪の185・「一人じゃないさ」に登場。カントクの撮った映像の中で少しずつ姿を現したが、カントクの仲間たちと出くわして逆に恐れをなした。)

186・モンミー小林
 マッサージ師を装い、女性に説教するのが大好きなヘンタイ妖怪。社会にかわってアナタをもみしだく。
(奇っ怪の186・「モミモミモミリンコ」に登場。仕事で疲弊し切った水面姉ちゃんが遭遇。言葉責めに遭った。)

187・人間カタヌキ
 恐ろしいカタヌキおじさんは、人間をカタヌキにしてしまう能力で、人間に大いなるプレッシャーを与える。
(奇っ怪の187・「人間カタヌキ」に登場。留渦とみちこを人間カタヌキに変えて耳雄に挑んだ。カタヌキ勝負とは別に、おじさん自身は縛られて射的の的にされた。)

188・アサッテ
 人間がユウウツになると、その先に見えるアサッテの世界。虚ろで未完成の世界が人をひき込む。
(奇っ怪の188・「アサッテの世界」に登場。宿題が嫌で現実逃避をしていた耳雄が引きずり込まれた。)

189・夏休みデビュー
 久しぶりに会うクラスメイトにビックリこかれたい願望が少しでもあると、彼らに憑かれる。
(奇っ怪の189・「夏休みデビュー」に登場。憑かれたクラスメイトたちが、夏休み明けに奇怪な変貌を遂げて続々登校。耳雄のアイデアで全員が正常に戻った。)

190・幽霊刑務所
 霊に恨みを持つ人間が建てた悪霊更生施設。看守のストレス解消施設にもなっている。
(奇っ怪の190・「幽霊刑務所」に登場。たまたま足を踏み入れた耳雄だが、その実態を目の当たりにして辟易。悪霊と一緒に逃げ出した。)

191・野次馬使い
 自宅が全焼する際、多くの野次馬に見られ、野次馬に憎しみを抱いている。人をヤジウマに変え、馬刺しにして喰う。
(奇っ怪の191・「ヤジウマ地獄」に登場。耳雄と委員長を閉じ込めてヤジウマに変えようとしたが、耳雄の反撃で全員で脱出。踏みつけられた。)

192・魂虫町
 霊を「虫」とみなして生活する住人の町である。低級霊、高級霊など、霊の種類によって、価値を見出す者もいる。
(奇っ怪の192・「留渦の冒険・魂虫町」に登場。魂虫と書いて「こんちゅう」と読む。幽霊の標本を集めている変態が度を越して、留渦を殺してその霊を手に入れようとした。間一髪で難を逃れた。)

193・タタミガミ
 突如、町中に現れ、町中の地面を埋めつくし、そのぬくもりで人間を魅了し、取り込んでしまう。
(奇っ怪の193・「畳町」に登場。町中の人間が取り込まれそうになっていたところ、留渦の機転で免れた。)

194・ビーバーモグラ
 人が穴に入りたいと願う最中、どこからともなく現れ、穴を提供してくれる。
(奇っ怪の194・「妹やめます」に登場。留渦に対して失態を晒した耳雄の前に現れた。居心地のいい穴を提供するが、深さがあり容易には出られない。)

195・霊能師養成学校
 霊能師としての職業を夢見た若者が一流の霊能師を目指し、日々努力している。
(奇っ怪の195・「霊能師志望」に登場。調子に乗っていた優等生に対し、耳雄は「霊に触れる」特異体質を発揮。霊力者としての実力の差を見せつけた。)

196・幽霊町おこし
 町の発展を目指し「幽霊が見られる町」という町おこしを始めたが、不気味がった人々は寄り付かなくなり、悪循環をおこしている。
(奇っ怪の196・「幽霊町おこし」に登場。幽霊が見られるどころか、実は幽霊が全く寄り付かない素晴らしい町だった。留渦がそれを指摘したことによって、ようやく悪循環は断ち切られた。)

197・オテモト族
 人里離れた村に棲む、人間に似た種族。ビビリで人間を鬼だと信じている。
(奇っ怪の197・「絶望の谷(前編)」に登場。耳雄を鬼だと思い込み監禁しようとした。彼らの住むおてもと村は、ダム開発により危機に瀕している。)

198・UMA・オッシー
 おてもと村横のダムにいつしか棲みついたUMA。容姿がオシボリに似ているのでオッシー。
(奇っ怪の198・「絶望の谷(後編)」に登場。ダム貯水池からおてもと村に流れ込み、捕まって刺身にされた。)

199・無口蟹
 普通のカニとほとんど変わらない容姿だが、彼らを食べると全くの無口になってしまう。
(奇っ怪の199・「沈黙の村」に登場。カニ漁の盛んな鱈場村の人々が、カニの食い過ぎでカニの霊に取り憑かれた。妖怪の説明と村の状況がかみ合っていない。)

200・肋(あばら)バス
 異質の街や村ばかりに停まる、怪所めぐり好きにはたまらないバス。
(奇っ怪の200・「耳雄と留渦と夕焼けと」に登場。兄妹ゲンカをした留渦が、これに乗ってさまざまな村を巡り、耳雄はその後を追った。)

201・東京救助犬
 都会で迷子になった人間を救助し、身体と、心をあたたかくしてくれる救助犬。樽の中はホット烏龍茶。
(奇っ怪の201・「遭難姉ちゃん」に登場。酔いつぶれた水面姉ちゃんを、岬からの依頼で救助した。人間の言葉をしゃべり、携帯電話でちゃんと連絡してくれる。)

202・歌舞伎蝶
 全能の女神。力の弱い者が自分達に説教する事に、優越感を感じて楽しむ歌舞伎町の蝶達。
(奇っ怪の202・「歌舞伎町スキスキ!!」に登場。歌舞伎町が好きで説教キャバクラにハマりかけたカントクだったが、この妖怪に遭遇したことで町ごとキライになった。)

203・断崖無食地獄
 無職者が大好物なゲゲ女が巣食う幻想の世界。ゲゲ女のえじきになる前に上を目指さなくてはいけない。
(奇っ怪の203・「断崖無食地獄」に登場。無職男のオフ会に参加したセンパイ。だがその会の主催者がゲゲ女だった。)

204・申の刻親子
 親子で共謀し、帰りの学活をさせず生徒達を膠着状態にさせて逢魔が時に襲いかかる。
(奇っ怪の204・「先生 途中で職員室に帰っちゃう」に登場。先生と犬山を操り、生徒たちを教室に足止めしようとした。委員長が企みを見破って退治。)

205・カクレイザカヤ
 現実逃避中にこの世界に入る事になる。暗い個室で酒を飲めるのだが、味がしない。
(奇っ怪の205・「隠れ居酒屋の恐怖」に登場。上司に怒られていた水面姉ちゃんが、知らぬ間に迷い込んでいた。)

206・日野文太郎
 耳雄の先祖。守護霊の仕事を放棄し、好き勝手に生きる事により、その姿から威厳が無くなってしまった。
(奇っ怪の206・「キャッキャッキャ兄妹」に登場。幼少の頃、一応耳雄の守護霊として憑いていたことが判明した。耳雄の力が強すぎて仕事を放棄したらしい。実質、知性のないケモノと化している。)

207・室内順応現象
 愛犬を家の中に入れ、人間の生活の味をおぼえさせると、犬離れし、人間に近付いてしまう怪奇現象。
(奇っ怪の207・「室内でワンワン」に登場。サイトーさんを家の中に入れたところ、即座にこの現象が発生した。強制的に犬らしい生活に戻したら治った。)

208・ヒヒヒバーガー塔
 苦労して絶景で食べる飲食物の美味を街中で味わってもらうために出来たファーストフード店。
(奇っ怪の208・「ヒヒヒバーガー」に登場。耳雄と仲間たちが、ダンジョンみたいな建物の2階に案内されたが耳雄以外は全員脱落した。)

209・空気霊
 居ない存在を居るとして、妄想していると、その妄想から実体化して一人歩きするようになる霊。
(奇っ怪の209・「エアーキモダメシ部」に登場。エアーキモダメシ部の部員の間に生まれた想像上の霊。耳雄が撃退したフリをしたら全員その気になった。)

210・引きずり婆
 若い男を厳選して下半身につかまり移動する。その最中、男性のズボンはずり下がり、恐ろしい事にそれに気づけない。
(奇っ怪の210・「薔薇中とずり下げ婆」に登場。抗争中の中学校・薔薇中の連中を撃退するために耳雄に利用された。)

211・闇の青少年
 バイクで事故死して以来、人間と接触して気持ちを通じ合わせるために、様々な趣向をこらし、工夫する地縛霊。
(奇っ怪の211・「闇の顔出し看板」に登場。彼の作った顔出し看板に、みちこが引っかかって一晩放置された。)

212・オヤツババ
 建物をオヤツで作る事が特技な妖怪ババ。犬に対する憎しみが強い。
(奇っ怪の212・「食欲VS.居住欲」に登場。かつてお菓子の家を野犬に喰われた恨みがある。食べられる犬小屋を作ってサイトーさんに食べさせ、雨ざらしにしようとした。)

213・陰部勃起太郎
 その名を女性に呼ばせる事だけでも、充分なセクハラとなりうる恐るべきセクハラ妖怪。セクハラをしないと呼吸出来ない。
(奇っ怪の213・「セクハラ上司がやってきた!!」に登場。飲み会に紛れ込んでいたが、水面姉ちゃんにセクハラ勝負を挑まれ爆死した。)

214・次元デルゲモニノ
 どこの次元にも存在出来ない妖怪。それゆえ三次元に居ながら二次元に思いをはせる人間を許せず、きびしい現実を見せる。
(奇っ怪の214・「魅力的二次元」に登場。耳雄の友人である安室と委員長が惑わされ、二次元世界に誘い込まれて死にかけた。)

215・はりつき女
 走っている車にはりつき、人間を驚かせる趣味を持っているが、最近自分がはりつき女だという事に疑問を持ち始めていた。
(奇っ怪の215・「はりつき女の怪と恋」に登場。人間の男に恋をし、失恋をバネに人間へと生まれ変わることができた。)

216・幽霊オークション
 霊界から来た金持ちが幽霊をこの世の人間に売るオークション会場。様々な需要で幽霊を求める人間であふれかえっている。
(奇っ怪の216・「幽霊オークション」に登場。映画の役者として幽霊を落札しに来たカントクとびくっとサン。落札を成功させた途端に成仏されてしまった。)

217・黒膜
 夜になると、都心の上空にうすい膜状の身体を持った妖怪が浮遊することによって、夜空の星が見えなくなる。
(奇っ怪の217・「星の散策者」に登場。闇空を恐れる少女の霊に、耳雄は星を見せようと、この妖怪の影響のない場所へ案内した。)

218・幽霊オーディション
 目立ちたい、人前に立ちたいと思う霊達。人前に出ても煙たがられる思いばかりしてきた彼らにとって、堂々と映画に出演するのは成仏する事よりも喜ばしい出来事だった。
(奇っ怪の218・「幽霊オーディション」に登場。オーディションを装って霊達を怒らせ、迫力ある映画を作ろうというびくっとサンとカントクの企みだった。)

219・証 書太郎
 現実の世界に送り込んだ証書太郎に現実生活を体験させ、本体であるブログが感情や思考、視界を記録する事で初めて彼の現実となる。
(奇っ怪の219・「恐怖!! ブログ男」に登場。クラスメイトのプライベートや悪口をブログに書きまくった。実体がないので捕らえられないが、本体であるブログに暴言を書き込まれ大ダメージを受けた。耳雄と相原さんが初めてタッグを組んだ。)

220・ジャミジャミ
 放送されていないチャンネルをジャックし、自分の棲家を自らの目で見る事で、地獄放送を送信する妖怪。霊感体質の人間をTVを通じ、あやつる力も備えている。
(奇っ怪の220・「サンドストーム」に登場。テレビの砂嵐は、実はこのジャミジャミの地獄放送を遮るための対策だった。)

221・知らせる虫
 虫の知らせの虫である虫君はこっぱずかしがり屋で、引っ込み思案でとても良いヤツであるのですよね。
(奇っ怪の221・「ムシムシの知らせ」に登場。「虫の知らせ」で耳雄を守ってくれた。一度は耳雄から裏切られて姿を消したものの、最大のピンチの時に一度だけ助けてくれた。)

222・トシ子
 女を操り、若い男のやわ肌にくちづけをして、私欲を満たす、恐ろしい冷えたアルミ製のおばさん妖怪。
(奇っ怪の222・「ピト! ヒヤ! ムカー!!」に登場。若い女性に次々に取り憑き、耳雄と委員長に迷惑をかけた。中身を飲み干され、踏みしだかれても気持ちよさそうだった。)

223・ヒドラ
 学校から一人の人間をおびきよせ、静かに喰らうために、対象の生徒の妄想の中に入り込む。
(奇っ怪の223・「校外脱出作戦」に登場。授業中の耳雄の妄想の中に入り込み、学校の外に出る脱出口を教えるふりをしておびき出そうとした。名編。)

224・毛穴の汚れ
 彼らは人間の毛穴をねぐらにし、人間の体温に守られながら、集団生活している極小妖怪。
(奇っ怪の224・「角栓ワールド」に登場。耳雄の鼻の毛穴に住みついていたが、どうしても鼻パックをやりたい留渦によって根こそぎ引っこ抜かれてしまった。)

225・トラとウザ雄君
 人間に顔をブチョブチョにヌラヌラされた猫の不快感によるストレスをどこにぶつければ良いか、彼らにおまかせあれ。
(奇っ怪の225・「猫果(にゃんが)応報」に登場。飼い主のウザい愛情表現に対し、化け猫とウザ雄君が結託して逆襲に出た。)

226・縁羅縁羅
 気が合わなく、接点が無い人間同士を一緒に帰宅させてしまうイジワルな縁が新宿に存在する。
(奇っ怪の226・「縁羅縁羅」に登場。水面姉ちゃんとカントクを、気まずい状態のまま帰路に着かせた。)

227・猛髪
 朝起きると寝グセがついていると思うが違う。その時の心情が毛髪にあらわれる怪奇。
(奇っ怪の227・「心情ヘアー」に登場。岬ちゃんの、言葉にできない恋愛感情が髪の毛の化け物となって耳雄に襲いかかった。)

228・巡り傘
 この世のビニール傘は人から人へと渡りながら、運命の差し主を探しているので、間違われたり盗まれたりしてるのです。
(奇っ怪の228・「巡り傘」に登場。ビニール傘のビニ雄と出会ったみちこ。それをきっかけに、様々なビニール傘と遭遇した。)

229・ポッタンポッタン
 ナワバリ意識が非常に強く、犬のマーキングをかき消す臭いを放つ聖水を電柱にかけて犬を混乱させる。
(奇っ怪の229・「イヌとヒト(イヌ)」に登場。散歩していて迷子になった犬山とサイトーさんが遭遇し、帰り道を妨害された。)

230・稲妻家族
 稲妻家族はカミナリ様の親子。過保護な父親は、わんぱくな兄妹に悩まされている。
(奇っ怪の230・「カミナリちゃんにドーン!」に登場。日野家に闖入した兄妹を連れ戻すべく、稲妻と共に父親が降り立った。耳雄に叩き出された。)

231・優越屋
 下の人間を見て自分の方が上だと安心する人間のために作られたダメ人間と出会える出会いの場。
(奇っ怪の231・「優越屋」に登場。この店でダメ人間いじりにどっぷりとハマッたセンパイが、最終的にはダメ人間依存症に陥り自分が見世物になるハメに。)

232・不機嫌取り
 人間が不機嫌になった時に現れ、直接不機嫌玉を取り除き、機嫌を良くする。
(奇っ怪の232・「不機嫌取り小僧」に登場。珍しく耳雄を怒らせてしまった留渦の前に現れ、耳雄の「不機嫌」を取り出してくれた。しかしそれを食べさせられた留渦が、逆に不機嫌に。)

233・服屋のアオイさん
 陽気で人なつっこく寂しがり屋のアオイは、隙間風の吹く店内でボーッとしていたため、風邪をひいて亡くなってしまった。
(奇っ怪の233・「やりすぎコンタクト」に登場。服を選びに耳雄が足を踏み入れたのがアオイさんの店だった。茶目っ気たっぷり。)

234・浸かり憑き
 消え去りそうな銭湯に、人間の客が少なくなったスキを見て、入りに来る亡者達。
(奇っ怪の234・「ウキウキ夏休み」に登場。耳雄と仲間たちが立ち寄った銭湯が、妖怪の巣窟だった。それ以外は普通の銭湯。)

235・青井一家
 隣人に隣の芝生が青いという事を思い知らし、なおかつ自慢をして悔しがらせるという愚行を楽しむ一家。
(奇っ怪の235・「隣の芝生は青い」に登場。プールや海を見せつけて耳雄を羨ましがらせた。しかし留渦の美貌は、逆に一家を羨ましがらせ退散させるほどの威力だった。)

236・愛で人
 猫に愛情をそそぐ時に、赤ちゃん言葉とニャンニャン声を合わせた喋りで人間に襲いかかり愛でまわす。原因は不明である。
(奇っ怪の236・「愛で人(めでびと)」に登場。彼らに愛でられると感染してしまう。拒絶の証に、猫っぽく引っかいてやると目を覚ます。)

237・幽霊専門美容室
 幽霊らしい髪型にするための美容室。妖怪バーバラ社長の技術を習得した若き美容師(霊)が今日も懸命に髪をいじる。
(奇っ怪の237・「幽霊専門美容室」に登場。髪を切ろうとした岬ちゃんが、逆に怨霊っぽい髪型にされてしまった。耳雄からもあらぬ誤解を受け可哀相。)

238・メダカ屋店主
 あまりのメダカちゃんの好きさにメダカちゃんを誕生させる装置を発明した。しかし20年も経つと、メダカちゃんの人気もすでに落ちており落ち込んでいる。
(奇っ怪の238・「メダカちゃん」に登場。ものの弾みで、耳雄がメダカちゃんにされてしまった。80年代の二次元アイドルらしい。爪が武器。)

239・朝グモ夜グモ
 朝は気前の良いクモだが、夜になるとダウナーになり、同時に心が荒んだ悪魔になる。
(奇っ怪の239・「朝グモをぶっとばせ」に登場。最初は日野家のために奉仕していたが、夜になると害を及ぼし始めたのでボコボコにされた。)

240・金縛り教室
 幽霊になった時の能力を生きているうちに習得できる教室。一日の授業料は一万円である。
(奇っ怪の240・「忍法金縛り教室」に登場。上司への仕返しのために能力を習得しようと足を踏み入れた水面姉ちゃん。しかしその愚かしさに気付いて辞めた。手裏剣の投げ方だけ覚えた。)

241・自給自足弁当箱
 漁に出かけるのがめんどくさいと思った漁師が魔法で作り出して、家での漁を実現させた箱。
(奇っ怪の241・「自給自足弁当」に登場。後輩の西野葉月がこれで昼食を調達していた。耳雄も協力したものの、西野から弁当箱の中に閉じ込められ束縛される羽目に。)

242・脅し屋
 霊を脅して撮影現場をスムーズに進行させる稼業の男。糞尿ロボを実は使いたくて仕方ない。
(奇っ怪の242・「脅し屋」に登場。マトモな映画の撮影のためカントクが雇ったが、逆に霊だらけの作品に仕上がってしまった。)

243・網棚異空間
 新しい漁法である網棚漁で忘れ物をかたっぱしからむさぼる彼らは、いつも腹ペコでお腹をグーグーならしてる。
(奇っ怪の243・「網棚異空間」に登場。委員長が電車の網棚に忘れた書籍が、異空間の方に持っていかれた。耳雄が乗り込んで取り返した。)

244・しっちゃかめっちゃか
 ストレスをためた人間にとりつき、見境なく癒しをしっちゃかめっちゃかに求めさせる。
(奇っ怪の244・「癒され姉妹」に登場。メダカちゃんに変貌している耳雄をめぐり、相原姉妹がもめた。水面姉ちゃんが処女と判明した回。)

245・映我
 一本一本の映画に魂が宿り、それが一人歩きをする。人生を映す映写機を発明したりと映像の技術がたけている。
(奇っ怪の245・「逆襲映画」に登場。カントクの作った映画が、観客に酷評されたのに激怒。観客たちの人生を作品化して罵倒するという復讐を行なった。)

246・混呪
 食べものに呪いをかけるもっともヒレツで最悪な呪い。飲食業界ではかかせない呪い。
(奇っ怪の246・「呪われたラーメン」に登場。ふうふうラーメンで働いている元親方が嫌がらせで呪いをかけたが、ふうふうは知恵と工夫で乗り切った。留渦が呪術の実践にも通じていることが判明。)

247・チームウラメシヤ
 幽霊のチーマーで、人間にありとあらゆる悪行を繰り返す、この世とあの世のはみだしもの。
(奇っ怪の247・「しっぺしっぺ返し」に登場。非力なメダカちゃんの姿の耳雄に仕返しをしに来たが、元の姿に戻ったため殴られ返り討ちにされた。)

248・ウロウイルス
 人のPCの中をウロウロして、人の性癖をあざ笑う悪性のコンピューターウイルス。
(奇っ怪の248・「欲望の箱」に登場。委員長のPCの中身を晒しものにした。)

249・怨霊育成ゲーム
 ひねくれ少女の心のカベをときほぐすために作られたゲーム。しかし、成功する例はまれである。
(奇っ怪の249・「オトシゲーム」に登場。道端の怪人からソフトをもらってプレーし始めたみちこ。主人公に感情移入し、同世代の娘たちの気持ちもすこし理解できた模様。)

250・涎温泉
 精神的にも肉体的にも効能がある温泉がアナタを魅了する。黄泉の湯。
(奇っ怪の250・「涎温泉」に登場。いろんな効き目の温泉があり、留渦は「ファッションセンスが良くなる湯」に期待をかけていた。耳雄はあちこちの湯で冒険した。)

251・3人の悪霊(仮)
 ※解説なし
(奇っ怪の251・「この世で一番怖いもの」に登場。人間世界での生活を試してみたものの、社会に適応できずオバケより人間の方か怖いと納得。ついでに耳雄に殴られて成仏した。)

252・食的不成仏霊
 食べられる事なく捨てられた食物の怨念が夜中に暴れ出し、人間の食欲に異常をきたす。
(奇っ怪の252・「真夜中の飲食」に登場。夜中の食欲に憑り付かれた留渦が、食べ物の怨念の存在に気付いた。)

253・退け劣羅
 電車から降りようとして降りられなかった人間を見かねて とある力を与えてくれる。
(奇っ怪の253・「どけ!! それか一度降りろ!!」に登場。満員電車から要領よく降りられない水面姉ちゃんが憑り付かれ、巨大化したり針を生やしたりして邪魔な乗客を退けた。友達もできた。)

254・思春鬼
 中学生の思春期につけこんだ鬼がとりつき、少少荒々しい気性にさせる事がある。
(奇っ怪の254・「思春鬼」に登場。憑り付かれたらしい岬ちゃんが、耳雄に狼藉を働いた。)

255・山んバー
 若い男が大大大好き、山のおばあちゃん。かなりのヤリ手であるのです。
(奇っ怪の255・「とある日曜の悲劇」に登場。山で遭難したカントクとびくっとサンを軟禁して警察に捕まった。びくっとサンの再生能力にびっくりの回。)

256・冷え女
 その巨大な身体は寒い風を全身で受けとめるハメになってしまい、つねに寒がっている。
(奇っ怪の256・「ハグハグ」に登場。ぬくもりを求めていた白石の前に登場。特に悪いことはしていないが、丈二にやっつけられた。東京救助犬も再登場した。)

257・将来童女
 十年単位で気力とひきかえに輝かしい将来を約束してくれる。親とは死別している。
(奇っ怪の257・「将来設定」に登場。契約したフリをしてセンパイを立ち直らせた。ついにタカシ覚醒。作中では発揮されていないが、悪魔じみたその能力は本物みたい。)

258・バッシンガー
 人間の奥底にひそむ闇から生まれたバッシング精神…実はというとそれは妖怪である気がする。
(奇っ怪の258・「バッシンガー」に登場。カントクがそのバッシング精神の標的になり、一度は全面対決となったものの、結局日本での映画監督人生を終えるに至った。)

259・2・29地獄
 2・29に散った魂が毎年命日が来ない事にハラを立てながら、この世界で生きている。
(奇っ怪の259・「29日地獄」に登場。みちこが、2月29日に死んだ祖父に引きずり込まれそうになった。留渦と伊藤さんの連係プレーで脱出した。最後の「女子回」。)

260・靴下
 夫婦、恋人、親子、コンビや愛人といったパートナー同士で、二つで一足の役割をはたしているが、ささいな事で決別する事が多々ある。
(奇っ怪の260・「恐怖!! 靴下が片方無くなる!!」に登場。日野家の靴下が頻繁に片方無くなるのは、洗濯機でかき回されて浮気や衝突が起こるのが主な原因らしかった。あまりのめんどくささに耳雄から全員追い出された。)

261・指食手
 指の先端に触手があり、それで主に人間の体内の老廃物を食らう。
(奇っ怪の261・「痛気持ち快感大爆発!」に登場。最後の水面姉ちゃん主役回。全身の老廃物を食べ尽くされたおかげで本来(?)の美貌を取り戻した。)

262・ワシャ雄
 人間のシビレた足をワシャワシャするのがだ~~~~~い好きでたまらない妖怪。
(奇っ怪の262・「特上シビレ」に登場。足のシビレを狙われていた委員長だったが、耳雄の力を借りずにやり過ごすことに成功。)

263・自信屋
 薄情で外道な店主が営む、かませ犬を商売とした店。猫派である。
(奇っ怪の263・「自信屋」に登場。かませ犬として働かされることになってしまったサイトーさん。他の犬の協力を得て、脱出と逆襲に成功した。店主は耳雄から殴られた模様。)

264・ウキウキ君
 あまりにウキウキした人間はこの妖怪にとりつかれ、身体が浮上する現象にみまわれる。外でとりつかれると命にかかわる。
(奇っ怪の264・「ウキウキ」に登場。父母が帰国すると連絡を受けた日野兄妹。一時は雲の上まで浮き上がったが、留渦の機転で無事に地上に下りられた。)

265・毛のピッティ
 人と人との関係を占ってあげたり、恋愛相談にのってあげたりする、モフモフした心優しい彼。
(奇っ怪の265・「友達以上恋人未満」に登場。岬ちゃんの恋愛相談に乗って占ってくれたが、耳雄の中の悪印象だけが明瞭になってしまった。かわいそう。)

266・カントク
(奇っ怪の266・「カントク」に登場。カントクにとって映画とは、「人と物の怪の境界線や隔たりを消し去る」芸術だった。ハリウッド進出後の第一作は全米No.46にとどまった。)

267・大黒(オオグロ)柱
 自分は大黒(だいこく)柱とカンチガイするお父様に降りかかる大黒(オオグロ)柱の呪い。
(奇っ怪の267・「両親 帰る」に登場。耳雄の父親が、帰国直後にこの呪いを受けた。自分は別に一家の大黒柱ではないと気づき、呪いが解けた。)

268・守護霊屋
 守護霊を売買出来る店。高級霊から雑草の霊まで存在している楽しい店である。
(奇っ怪の268・「子孝行」に登場。耳雄の父親の守護霊がフンコロガシだと判明した。売値は50円。あまりの不憫さに、耳雄が5千円出してクワガタムシの守護霊を買ってあげて親孝行。)

269・血血血の霊
 自分のシマを荒らす暴走族を許せなく、侵入してくる者を血祭りにあげ、祭りを開催する。
(奇っ怪の269・「ナレソメ」に登場。耳雄の両親が出会うきっかけになった。母親の美知代がこの妖怪に襲われ、父親が噛みつき攻撃で助けた。霊に触ることができる耳雄の能力は父親譲りか。)

270・プペペのミチオ
 ループ現象を指摘し、人に成長を促すユカイな妖怪。
(奇っ怪の270・「未来への道」に登場。中学生のままでいたいと思うあまり、周囲を巻き込んでサザエさん現象に陥っていたことが判明した耳雄。ループから抜け出すプペペ踊りで、未来への一歩を踏み出した。)

271・なし
(奇っ怪の271・「でろでろ」に登場。最終話では、妖怪も怪奇現象も一切起きなかった。『でろでろ』ではこれもまた怪異。)

妖怪名鑑補追1・花粉入道
 花を粗末に扱った者に祟る、花の死霊。その花粉攻撃の威力は高僧をも一撃で寝込ませる。
(番外奇っ怪の1・「花粉地獄」に登場。花粉攻撃で耳雄を苦しめ、サイトーさんの小屋を乗っ取ったが除草剤を飲まされて死んだ。)

妖怪名鑑補追2・犬小屋婆
 住み心地の良い犬小屋を求めてさすらう鬼婆。飼い主に愛される犬に嫉妬し、棲み家を奪う。
(番外奇っ怪の2・「犬小屋ババア」に登場。口からノミの大群を吐いて耳雄とサイトーさんを追い詰めたが、雷に当たり死亡。犬小屋ごと焼けた。)

妖怪名鑑補追3・白鳩夫人
 都会から姿を消しつつある白バトの無念の思いが実体化した妖怪。白バト繁殖計画を目論む。
(番外奇っ怪の3・「ハトポッポ日和」に登場。耳雄と交尾しようとして殴られた。逃げる際に、センパイのバイト先を破壊したあげく大量の糞を落としていった。)

妖怪名鑑補追4・ラブリーワンワンカルテット
 人間達に可愛がられ過ぎた犬達が、それに味をしめ、妖怪化して徒党を組んだ。
(番外奇っ怪の4・「校内ワンワン」に登場。その愛らしさから耳雄のクラスメイトの人気を集めたが、サイトーさんに噛まれて退散した。リーダーはチワワ(の化け物)。)

妖怪名鑑補追5・提供憑き
 TVにはりつき番組のいいところでタイミングよくCMを流すイタズラ妖怪。
(番外奇っ怪の5・「じらされ地獄」に登場。これに騙されて怒った耳雄が、サイトーさんと挟み撃ちにして踏み潰した。語尾に「やんす」をつける。)

妖怪名鑑補追6・ヘドロ女
 美しい女がドブ川に身を投げてヘドロまみれの異形に変わり果てたものというが、定かではない。
(番外奇っ怪の6・「ヘドロ女」に登場。旧用水路のドブ川に落ちた耳雄と委員長を襲い、逆に顔面に膝蹴りを食らった。その縁で銭湯に連れて行かれたが、中身が美女ではないと判明し再びドブ川に投げ込まれた。)

妖怪名鑑補追7・延長入道
 録画予約を台無しにし、代わりに自分が踊る妖怪放送を録画させて人間をおちょくる妖怪。
(番外奇っ怪の7・「延長30分」に登場。野球場に乱入し放送を延長させ、耳雄を苦しめたため逆襲された。見た目はペンギンぽいが、血走った目や鋭い歯が凶悪な印象。)

妖怪名鑑補追8・カジバノクソヂカラ
 火事の現場に現れ、家財を運び出すのを助ける妖怪。「火事場の馬鹿力」の正体。
(番外奇っ怪の8・「カジバノクソヂカラ」に登場。カントクの映画館が火事になった時に出現。荷物だけを運び出せばいいものを、火災現場以外、建物を丸ごと移動させてしまった。)

妖怪名鑑補追9・果実拾男
 カーチェイスで連日被害に遭う路上販売の果物屋が、果実を拾い続けるうちに妖怪化した。
(番外奇っ怪の9・「悲劇のくだもの屋」に登場。ポリシーのある商売人だったが、カーチェイスで自身が撥ねられ逝去。その信条に共感した耳雄が仇を取った。)

妖怪名鑑補追10・曜日女
 人間の感情を左右させることができる七曜の女神。月曜から日曜、それぞれ担当の女神がいる。
(番外奇っ怪の10・「曜日女」に登場。サンデーちゃんを名乗る日曜担当の女神が、耳雄の感情を刺激した。月曜にはまた別の女神が登場。)

妖怪名鑑補追11・名称不明
(番外奇っ怪の11・「レベルあげさせてくだせえ」に登場。もとは小さな老人の姿だが、ゲームのレベル上げをするとパワーアップする。強力になった状態では耳雄も勝てなかった。留渦を襲おうとしたが、ゲームデータを削除されて小さくなり、吹き飛ばされた。)

妖怪名鑑補追12・名称不明(入れ替え婆の妹)
(番外奇っ怪の12・「耳雄ワンワンⅡ」に登場。なすすべもなく、耳雄とサイトーさんが入れ替えられた。)

妖怪名鑑補追13・心霊闘技場
(番外奇っ怪の13・「心霊闘技場」に登場。映画製作費を稼ぐためカントクがチャレンジ。全財産を注ぎ込んではずした。)

妖怪名鑑補追14・FBI霊視捜査官モス・グリーンというアメリカ人
(番外奇っ怪の14「霊視捜索」に登場。霊能者をかたり、耳雄を始末して留渦の兄の座を奪おうとした。「どう見ても日本人」という風貌らしい。)

妖怪名鑑補追15・名称不明
(番外奇っ怪の15「ヒャックリ」に登場。100回シャックリすると爆発する上に、驚かせる以外止める方法がない厄介な妖怪。ところで“びくっとサン”と“ビクッとさん”どっちの表記が正解なのか。)

妖怪名鑑補追16・名称不明
(番外奇っ怪の16「息止めゲーム」に登場。息止めゲームをしている耳雄の前に、水中で札束が手に入るゲームが出現した。)

妖怪名鑑補追17・名称不明
(番外奇っ怪の17・「妖怪ゾロゾロ」に登場。兎のような風貌の化け物で、耳雄を好きになり集団で押しかけた。留渦の機転で、整理券を配ることで場が治まった。)

妖怪名鑑補追18・はふり憑き
 恋人とのイベント日をあんまり意識するあまり、この妖怪に憑かれ、祝う事しか考えられなくなる。
(番外奇っ怪の18・「瞬間記念」に登場。耳雄の同級生が取り憑かれ、イベント記念を時刻単位で祝うようになった。耳雄のアイデアで、行き付くところまで行かせたら憑き物が落ちた。)

妖怪名鑑補追19・名称不明
(番外奇っ怪の19・「立川方面へ」に登場。奇っ怪の226の続き?帰路に着いた水面姉ちゃんが悪霊に絡まれ、カントクが助けた。)

妖怪名鑑補追20・オッサン(仮)
(番外奇っ怪の20・「割り勘」に登場。飲み会に勝手に乱入して割り勘で酒を飲もうとする。センパイとびくっとサンの飲み会で逃げ損ねて、蹴りを入れられた。)

妖怪名鑑補追21・エピローグ君
(番外奇っ怪の21・「エピローグ」に登場。『でろでろ』の脇役たちの、その後の人生を日野兄妹に見せつけて殴られた。)

2017年2月26日日曜日

◆ツイートまとめ実験

 どうもブログよりもツイッターの方が書き込み頻度が高いので、「ツイートまとめ」を土台にしながらブログ記事を書けないかと思い、試してみることにしました。









最初に書いた「大平君」…もとい「秘書君」、今のところ使い勝手もよく重宝しています。
職場内で使われている管理ソフトとか、エクセルで自分でカレンダーを作ってみたものとか、手書きの手帳とか、今まで本当にいろいろ試しました。
しかし仕事のスケジュールもプライベートも管理するにはどれも何かひとつ欠けている感があり、探して探して辿り着いたのがこれ。
ネット上でも評判が良いので、なんで最初からこれを使わなかったんだろう…と思います。



一時期、電子書籍を積極的に読んでみたのですが、やっぱりだめでした。
別に電子書籍の価値を全否定するわけじゃなくて、僕の脳がピンとこない。なぜか電子書籍は読後に記憶に残らないのです。
実は最近になって、「自分が電子書籍を積極的に読んだ時期があった」という事実すら忘れていたことに気付きました。
やはり書籍は、厚みと重みがあって、手触りがある方が、僕にはしっくりくるようです。



ディック・ブルーナ、まだご存命だったことに改めて驚いたところもありましたが、とにかく亡くなられたと聞いて切なくなりました。ツイートでも書きましたが、身近な人ではない、しかも外国人で、訃報に衝撃を受けるのはとても珍しい。
だけど改めて考えてみると、もう新作は書かないと表明していたブルーナ氏、存命だろうがそうでなかろうが、ミッフィーシリーズの新作がもう読めないという点については今までとなんら変わりないわけです。ある意味で、その時点でブルーナ氏は亡くなっていたも同然。
それなのに、当人の死によって、本当に何かが一区切りされてしまったような気がしてしまう。考えてみれば奇妙なことです。



人体に興味があったことを思い出して、この間、図書館でそういう本を借りてみました。やっぱり面白い。
同じ流れで『なぜ分数の割り算はひっくり返すのか?』を借りて読みました。これも面白かった。