1969(昭和44)年3月19日のことである。
場所は岡山県玉野市槌ヶ原の国道30号線。早朝の午前7時、ここを玉野発岡山行きのバスが走行していた。
このバスは両備バスと呼ばれるもので、なんか岡山県南部を主要営業エリアとしている両備グループというのがあるらしい。そこで運営しているバスだった。
中には通勤通学のために20人ほどの人が乗っていた。ところが、そこへセンターラインを越えて、中西運送という運送会社のトラックが接近してきたのである。
バスとトラックは接触。トラックがどうなったのかは不明だが、不運なのはバスの方だった。道路から8メートル下の池へ転落したのである。ご丁寧に、参考資料にはこの池のサイズも書いてあったので記しておくと、縦50メートル、横60メートル、深さ5メートル。なかなかの大きさである。
これにより、乗客20人のうち9人が死亡。この中には、短大受験に向かう途中だった18歳の女の子2人も含まれていたという。
トラックの運転手は無事だったようだ。事故当時は材木を運んでいる最中だったのだが、朝っぱらからの運転だったせいか居眠り運転をしていたらしい。
【参考資料】
◆ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
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