今、筆者の手元に、1枚の奇妙な写真がある。
まず旅客機が1機、画面を横切っている。角度からしておそらく離陸したばかりなのだろう。
問題はその機体の左下である。人の姿が写っているのがお分かりだろうか。一体なぜこんなところに? なにが起きたというのだろう?
以下、この写真が掲載された当時の新聞から引用し、その説明にかえさせて頂く。
◆1970年(昭和45年)2月24日・毎日新聞朝刊より
『密航少年、日航機から転落 シドニーで』
【シドニー(オーストラリア)二十三日UPI】日本航空のDC8型ジェット旅客機が二十二日、シドニーのマスコット空港からマニラに向けて飛立ったさい、機首の車輪格納部に隠れていた少年が転落して死亡した。
警察の調べによると、この少年はキース・エマニュエル・サプスフォード君(一四)といい、密航しようとして車輪格納部にしのびこんだが、同機が地上約六十㍍に上昇したところで格納部から転落したらしい。義父のサプスフォード教授は「息子の望みは世界を見ることだけだった」と語った。
(写真説明)日航機から転落する密航少年。この写真はアマチュア写真家が撮影した(AP=共同)
お分かりいただけただろうか。ちなみに筆者はさっぱり分からない(笑)。
何がなにやら、である。大体いきなり「義父のサプスフォード教授は」とか言われてもアンタ誰? としか言いようがない。
とにかく、大学教授の義理の息子が家出をし、世界旅行を夢見て事故死したということらしい。背景に何かドラマがありそうだが、これ以上の詳細は不明である。
【参考資料】
毎日新聞
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