時刻は14時25分のこと。一体なにが起きたのか、原因はさっぱり分からないのだが、バスが道路右の小川に転落してしまったのだ。
転落した高さは3メートル。まあ、当研究室でご紹介したような、数十メートルも転がり落ちたとか湖に没したとか、そういうのに比べるとわりと穏やかな感じがする。
だが、驚くべきはその高さよりも乗客の人数である。定員62人のところを、なんと100人近くまで押し込んでいたというのだ。帰省ラッシュ時の新幹線も真っ青の乗車率、下り坂で引っくり返るのもさもありなん。結果、乗っていた老人のうち4人が死亡した。
乗っていた100人余りの乗客というのは、これは「黒住教浅原大教会」なるところから帰る途中だったらしい。
このナントカ大教会とはなんじゃらホイ、と思い調べてみたところ、古い宗教団体だった。今も倉敷市に存在しているようで、年間行事を調べてみたところ、1月15日には「伊勢初詣団体参拝」という行事があった。
この事故の乗客たちも、もしかするとこのイベントからの帰り道だったのかも知れない。
【参考資料】
◆ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
◆黒住教浅原大教会所ホームページ
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