◆神戸八幡踏切バス衝突事故(1958年)

 1958(昭和33)年8月12日のことである。

 場所は神戸市灘区、永手町。国鉄の六甲道駅寄りの八幡踏切というのがあるそうだが、そこを渡ろうとしていたバスが、快速列車と衝突したのである。

 バスは神戸市営のもので、衝突した列車は安土発神戸行きの下り快速列車。列車はバスの後部に衝突し、そしてなんとバスはゴロンと「1回転」して大破したのだった。

 バスが1回転して、元の形にちゃんと着地するのを想像するとちょっと笑っちゃうが、しかし笑ってはいけない。この事故で、バスに乗っていた4人が死亡した。

 筆者の印象なのだが、どうもバス事故の年表を見ていると、この年からやけに踏切での事故が増えている気がする。それまではバス事故と言えば「転落」が主だったし、もちろんそういうのはその後も起きている。だがしかし、以前と比べると明らかに、踏切でバスが事故に遭遇するケースが増加しているのである。

 考えてみれば、この時期はまさに高度成長期まっただ中。貨物の大量高速輸送と過密ダイヤが三河島事故や鶴見事故の遠因になったのと同様に、穏やかなバス運転が鉄道のスピードと合わなくなってきたのではないか。筆者はそんな風に想像しているのだが、いかがであろうか。

【参考資料】
ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
◆ウィキペディア

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