富山県婦負郡八尾町(現在は富山市に編入)栃折の県道を、一台のマイクロバスが走行していた。
もう少し具体的な場所を言うと、そこは茗ケ島の仁歩発電所から上流へ1キロほど行ったあたりである。
マイクロバスは岡本工業という、おそらく建設関係の会社のものだった(現在も八尾町に同名の会社があるが、同じものかは不明)。乗っていたのは農家の出稼ぎ組の人々15名で、大長谷川の堰堤工事に向かっていた。
ところがこのバスを悲劇が襲う。バスが走行していたのは曲がりくねったカーブ続きの悪路で、これがある地点で左側の路肩からはみ出してしまったのだ。
これによりバスは転落。100メートルもの高さを、大長谷川へ向けて真っ逆さま。乗っていた労務者のうち7人が死亡、運転手を含む9人が死亡した。
【参考資料】
◆ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
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