1963(昭和38年)5月13日は、大きめのバス事故が2件も発生している。今回ご紹介するのはその片方である。
場所は岡山県久米郡……ってあれ、また久米郡か。ここ、少し前にも事故の記事を書いたっけ。まあ久米郡とひとくちに言っても広いのだろうが。
改めて、場所は岡山県久米郡中央町・原田である。なんかよく分からないのだが、地区がさらに細分化されているのか、この原田の中にさらに加美橋西詰という地域がある(あった?)らしい。そこの国道で事故は起きた。
災禍に遭遇したのは中国鉄道バスである。これは久米南町上籾竜山を出発し、津山へと向かう途中だった。
時刻は午前9時。3メートル下の、皿川という川へ転落したのだ。
これにより車体は半分が水没し、60人いた乗客のうち5人が死亡したという。乗客の中には加美保育所の園児14人もいたそうだが、資料を見る限りでは園児の中に死亡者はいなかったようだ。
事故の原因はまったく不明である。凍結によるスリップは季節柄まずあり得ないだろうから、すれ違った時にバランスを崩したとか、そういうパターンだろうか。
あるいは、一台のバスに60人というのは多すぎる気もする(たとえ14人が保育園児でも、だ)ので、乗客が多くてバランスを取りにくかったのかも知れない。こうなれば、ほんのちょっとしたきっかけで事故が発生しても不思議ではない。
【参考資料】
◆ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
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