◆長崎・北松浦バス転落事故(1963年)

 1963(昭和38年)5月13日に起きた、2件のバス事故のうちの片方である。

 時は午前11時30分。長崎県北松浦郡田平町、深月免馬ノ元という場所を走る国道204号線で、事故は起きた。そこを通りかかった西肥バスの急行バス(平戸口発佐世保行き)が、20メートルも下の谷底へ転落したのである。

 転落した現場は、馬ノ元バス停から250メートルほど離れた場所だったという。当時の新聞記事で「雨で路肩が緩んでいた」とわざわざ書かれているくらいなので、おそらくそれで崖っぷちを踏み外したのだろう。転落の現場も七曲がりと呼ばれる場所で、もともと危険だったようだ。

 この事故により、乗客20名のうち9名が死亡した。さらに乗客乗員14人が重軽傷を負ったということで、ものの見事に人数が合わない(笑)。資料を突き合わせてみるとこうなるのだから、これはどうしようもない。さーて来週のサザエさんは……。

【参考資料】
ウェブサイト『誰か昭和を想わざる』
ウィキペディア「西肥自動車」

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