2018年5月25日金曜日

◆倉山満の新刊

 政治や日本の近代史について調べるにあたり、倉山満という憲政史家の著作が、個人的には役に立っています。

 この人の著作は、真面目さ、痛快さ、スリリングさが程よく混ざっていて読み応えがあり、面白い。クセはあるけど、政治や歴史に対する考え方は賛同できるところも結構ありますし。文章そのものも、中学生でも十分読める平易さ。

 ただ欠点は、知識量が豊富なため話が脱線しがちなこと。「ちなみに」とか「ついでに言うと」という言葉がよく出てきて、話があっちこっちに逸れるのでついていくのが大変な場合があります。

 あと、著者本人が大変な皮肉屋なので、何かを評価する時にはっきり言わないことがある。たぶん、ちょっと面白い言い方を選んでやろうという意図もあるんでしょうけど、評価する言葉が迂遠になりやすい。

 とはいえ、これらの欠点を欠点と感じさせない、なんとなくその語り口だけで読んでしまうようなノリの良さが魅力でもあるんですけどね。ついそのノリに流されてニヤニヤしながら読んでしまうと、読了後に「はて、俺はこの本を読んで何を学んだんだっけ」となってしまう。はっきり言ってしまえば、初学者には、何を言わんとしているのか分からなくなることがあるのです。

 でも、こうした欠点をあらかじめ踏まえて読めば問題ないわけです。とりあえず、脱線している箇所をとばしてサラッと読むだけで、中心軸はなんとなく分かりますし。

 で、その倉山満が、最近「本気」の著作を出したらしい。てゆうか、出てる。『学校では教えられない 歴史講義満州事変』。

 なにせ「本気」だそうですので、これは読みごたえがありそう。ちょうど、上記の通りに「倉山満の著作の読み方」もなんとなく分かったので、さっそく読んでみようと思います。