2018年5月13日日曜日

◆客観視しない

 前よりも少しは客観的に見られるようになってきたかな。

 僕にとって、島田荘司と京極夏彦は、「いつまで経っても客観視できない小説家」でした。

 いずれも、中学生くらいの頃に大きな影響を受けまして。

 当時、京極夏彦はデビュー早々話題になっていたから、まだ「客観視」することは不可能ではありませんでした。

 でも島田荘司は、有名ではあるけどやっぱりどこかマイナーな存在でしたね。

 インターネットが隆盛してからじゃないかな、ゴッド・オブ・ミズテリーなんていう二つ名が通るようになったのは。

 インターネット空間では、メジャーもマイナーも横並びですから。

 まあとにかく、僕は両者から大きな影響を受けています。

 客観視できないほど影響を受けているというのは、つまり、世間の評価ががどうであろうと、僕が彼らに対して抱いている印象は変わらない…ということです。

 もう少し詳しく言えば、彼らに対して…というよりも、彼らの「一部の作品」ということですが。

 以前はそういうのがイヤでした。自分の作品が、特定の小説家の影響を受けすぎているという事実に、少しばかりコンプレックスを持っていたりして。

 でも今は反対で、むしろ自分が影響を受けた書物はごく身近に、いつでも手に取れる場所に置いておくようにしています。

 果たして、僕が対話しているのは自分自身なのか、それとも京極堂なのか御手洗潔なのか。