2016年12月9日金曜日

◆私の読む本

 常々、「自分には数学や科学への関心がない」と思っていました。

 でも最近、そうでもないかなと考え直すようになりました。

 30半ばになったせいか、自分自身のルーツや歴史が気になるのですが、小学生の頃をふと思い出したのです。

 記憶をたどってみると、小学校の図書室では、小説よりも、科学の本を借りてよく読んでいました。

 特に、もう内容もタイトルも忘れましたが、本棚の片隅にあった布張りの本がお気に入りでした。

 それは、僕が小学生だった頃(約30年前)でも、子供心に「これは古い本だなあ」と思うような書籍でした。

 でもそれは、小学校向けの理科の内容がほぼ完全に網羅されていて、それを写真や図入りでコンパクトにまとめたとても贅沢な本でした。

 今の子供向けのそういう書籍は、イラストや、キャラクターや、漫画がふんだんに散りばめられていますが、そういうサービス精神はあまりない。とりあえず、わりと無機質な写真がポイントを押さえて配置されていました。

「表面張力」なんていう言葉は、あの本で知ったのを今でも覚えています。

 バケツに雑巾を引っかけておくと、水が雑巾を伝って雑巾からたれてきちゃう、なんていう話を読んで「へえええ」なんて感心したりして。

 あの本、よかったなあ。もう一度読んでみたいなあ。『理科の研究』みたいな感じの、味もそっけもないタイトルだったと思うけど、たぶんもう二度と読めないでしょうね。

 もしあの本がまだ小学校に残っていたら、きっと貸出カードは僕の名前でびっしり埋まっていることでしょう。何回も何回も借りなおして、読んでいました。

 あと学研の「ひみつシリーズ」も好きでした。

 こうやって振り返ってみると、「思ったよりも僕は小説読んでないな」と感じます。

 子供の頃は理科の本をけっこう読んでいたし、図画工作や歴史も好きでした。あと漫画。

 小説を、本腰を入れて手を読むようになったのは、中学校で島田荘司を読み始めて以降です。

 だから未だに、文学作品を、セオリーにのっとってきちんと読み解ける人がうらやましいのかも。そっちの資質が、経験値としては備わっていないんじゃないかな。

 なんか、小説を思ったよりも読めていないことに負い目を感じていたのですが、むしろ昔から大して変わっていないんだなと気づきました。