2016年7月17日日曜日

◆成田龍一『戦後史入門』



 成田龍一『戦後史入門』。本屋をぶらついていたら、なんとなく見つけて購入しました。

 ちょうど『疾風の勇人』の影響で、戦後史に関心が湧いていたのです。良書でした。

 この本には3つの柱があります。

①戦後日本の大まかな通史。
②通史から外れた「もうひとつの」歴史(の叙述の可能性)。
③以上を踏まえた、歴史全般についての考え方。

 文章は極めて平易なので、①や②の部分に着目すれば、中・高校生でも簡単に読めます。

 一方で、ポスト・モダン思想の考え方や用語に慣れた人なら、そうした平易な文章の中に「あ、これは要するにアレのことだな」と、その匂いを感じ取ることができるはずです。その匂いのもとが、③の文章であるわけです。

 現代世界で、どういう考え方が歴史哲学の主流なのかはよく知りません。だけど僕は、とりあえずひと昔前のポスト・モダンの用語程度なら見慣れています。ですから楽しんで読めました。

 また偶然なのですが、僕が最近感じていた僕の問題意識(というには大げさですが)とも合致するところがあり、これは嬉しい出会いでした。歴史を見る上でのジェネレーションギャップや、在日コリアンの歴史などが、とても気になっていたもので。

 気の向くままに本を読んでいると、たまにこういう、びっくりするくらいの偶然があります。いい手がかりが見つかったので、しばらくこの著者の作品を追いかけていこうと思います。

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