2016年3月5日土曜日

◆最近読んだ本

 最近読んだ本。

 泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』。


 中学の頃に一度、ほとんど斜め読みみたいにして目を通したのですが、最近角川文庫で出たのがカッコいい表紙デザインだったので購入して再読。

 とんでもない精緻さ。まさしく名作です。

『乱れからくり』もそうですが、11枚のとらんぷも、まるで精巧なからくり仕掛けを思わせる小説です。前段はちょっと退屈なのですが、解決編に至ると、最初から最後まで計算ずくだったのだと判明するのです。

「からくり仕掛け」と「手品」は泡坂妻夫という人を語る上で(語れるほどよく知らないけど)外せない重要な2大キーワードだと思いますが、乱れからくりと11枚のとらんぷが前者を象徴しているとするなら、後者は亜愛一郎シリーズかな。

 有栖川有栖『鍵の掛かった男』。


 これは最近出た本。火村シリーズの長編はあまり好きではないのですが、なんとなく読んでみました。

 ……面白かった。

 単に僕は、今まで火村シリーズの長編の面白さに気付かなかっただけなのでしょうか?

 被害者の過去を調べる過程そのものも、最初は長い前置きのように感じられたんですけどね。でも最後まで読むと、それもちゃんと謎解きのための重要な要素になっていました。

 土地柄に関係する文章も、被害者の過去の秘密も、事件の動機も、余韻の残る物悲しさです。胸を打つ。

 これを機に、もう一度読み返そう有栖川有栖。

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