2015年2月28日土曜日

◆『アナと雪の女王』感想

「何を今さら」という感じがなきにしもあらずなのですが、ディズニーの大ヒットアニメ『アナと雪の女王』の感想でもひとつ。

 まず、これは感想というよりも思い出なのですが、最初はこの映画のことを全然知りませんでした。

 人から「面白いらしいからディズニーアニメを見に行こう」と言われて、子供向けのディズニーアニメか…興味ないな…と思いながら映画館に行ったのです。

 だけど実際に観てみたら、面白いのなんの。最初から最後まで目が離せませんでした。

 ただその面白さは「演出・テクニックの勝利」という感じもします。演出とかリズムとかが計算され尽くされているんですね。ほんの少しでもダレそうな部分は徹底的に圧縮されていて、勢いが失われないように、一気呵成に鑑賞できるようになっています。ストーリーが面白くて目が離せない…というよりも、うまくのせられて目が離せない、という感じでした。

 もちろんストーリーそのものも魅力です。ひとことで言い表せば、「引きこもりの姉を妹ががんばって社会復帰させようとするお話」といったところでしょうか。

 さらに後半からは、救う者/救われる者、追う者/追われる者の関係がくるくると入れ替わり、直線的なストーリーが万華鏡のように変化していくので、最初のシンプルさに気を許して鑑賞していると、次第に引き込まれていくのです。

 ところで、この物語を、今書いたように「引きこもりの姉を妹ががんばって社会復帰させようとするお話」と解釈すると、あの「ありの~ままの~♪」という、大ヒットしたテーマソングが実は物語の本質にほとんど触れていないことに気付きます。

 あの歌は、姉のエルザが世俗から逃げ出して引きこもりになってしまった時の歌です。むしろ、あの歌で叫ばれている「引きこもり宣言」をなんとか打破しようとアナが奮闘することで、物語は動き出すのです。

 だけど、引きこもりを半ば力ずくで社会復帰させようとするわけですから、お互いに傷つけ合うことになるのは必至です。だからアナはああいう目に遭ってしまう。

 で、「真実の愛」というキーワードが出てくるのですが、このキーワードも物語中でははっきり答えが示されていないんですよね。

 まあ色んな解釈があると思いますし、今さら僕がここで書く必要もないかも知れませんが、実は「真実の愛」はあれはアナの心の中にこそ存在していたということなのでしょう。身を呈して姉を守ろうとする心意気が、結局最初から最後までストーリー全体を動かしていたのだと思います。

(このへんの解釈、ネット上でちょっと見た限りだと、意外にそう考えている人が少ないので驚きなのですが…。僕だけなのでしょうか)

 とにかく面白かったです、アナと雪の女王。あんまりヒットしすぎて、かえって拒否反応が起きてしまう人もいるかも知れませんが、まずは騙されたと思って一度観てみて下さい。

 この流れでベイマックスも観に行きたいんですけどね。

 映画館で上映しているうちに観にいけるかどうか、微妙な状況です。