2015年2月14日土曜日

◆デートの効能

 恋人でも夫婦でも、あるいは友人でも、相手のことを分かり切ったような気持ちでいるのはつまらないことです。

 これは理想ですが、相手のことを常に「未知の存在」だと思っていれば、驚きも感動も、また謙虚さも生まれることでしょう。そして、その人間関係は長続きするのではないでしょうか。

 ただ、相手のことを、常に新鮮な気持ちで知るには、何か媒介が必要になります。例えば、まだ読んでいない本について、読んで感想を述べ合ってみる。知らない映画を一緒に観に行ってみる。知らない店で食事をしてみる。知らない土地に旅行に行ってみる、等々。

 実際、上手な人はこれらを実践しているものです。慣れた人間関係でも、そういう新しい刺激や新しい体験を取り込んで、人間関係を更新していきます。

 個人的におすすめなのは、一番最初の「まだ読んでない本を読んで感想を述べ合う」です。漫画でもいいんです。最も安上がりで、1回のデートに匹敵する媒介になることでしょう。

 少し前に、こういう話をネット上で見かけたのです。

 彼氏が寝ている間に、彼女が朝食を作ってくれたんですね。

 それはいいのですが、そのために、彼氏が買いだめしておいた一週間分の食材を一気に全部使ってしまい、冷蔵庫は空っぽになってしまった。それで彼女の方はしこたま怒られた、というお話。

 これ、冷蔵庫を空っぽにする彼女も、それで本気で怒ってしまう彼氏も、人間関係を円滑にするための何かが欠けていますよね。

 その欠如の原因は、やはり「慣れ」なのでしょう。たぶんこの二人は、相手のことについて「慣れ」があって、油断しているのです。彼らに必要なのは、どっちが良いか悪いか、などという判断ではなく、人間関係の更新作業なのです。

 人間関係の更新――。つまりデートをしたり、一緒に食事をしたりすることの効能って、そういうところにあるんでしょうね。