2014年11月9日日曜日

◆僕はスケベカメラマン

 仕事でカメラを使うことが多いのですが、男性のみならず女性を撮ることも結構あるため、たまに冗談で「エロカメラマン」呼ばわりされます。

 考えてみれば不思議なことですが、カメラを女性に向けてシャッターを切るだけでどこか「えろい」というイメージがあるようです。

 まあ、ファインダー越しにじろじろ見つめているわけですからね。そう言われるのも無理はないのですが。

 それに正直、僕も女性を撮影するときは一種独特の精神状態になります。ひと味ちがう緊張感というか楽しさというか、そういうものを感じます。

 とはいえ、それだけをもって「エロ」と呼ばれるのは少しばかり心外です。

 エロという言葉は、最近いろんな含みを持たせ使い方がなされますね。美人、きれい、可愛い、萌える、セックスアピールがある、などなど、こういうのを全部ひっくるめて「えろい」と表現することがあるようです。その一種として、女性に対する男性視点のあり方についても「エロい」と言ったりします。

 僕はこの用法が好きじゃありません。多様できめ細かなニュアンスを、粗雑にひと括りにするなんてもったいない話です。そういう意味で、ただ簡単にエロカメラマン、とは呼ばれたくありません(別に呼ばれたからって気分を害したりはしませんが)。

 じゃあどう呼ばれたいかというと、「スケベ」がいいですね。スケベカメラマン。

『でろでろ』で、アダルトビデオのことをスケベビデオと表現していたのがすごく印象に残りまして。改めてこのスケベという言葉はいいな~と思うようになったのです。

 エロに比べると、スケベという言葉はその意味が多様です。助平心というのは、異性に対するいやらしい感覚ばかりを意味しません。自分の立場を利用してちょっと利益を得よう、という場合全般に適用できます。

 これを僕の仕事に当てはめれば、「素敵な女性の写真が撮れる、しめしめ」というのは確かに助平心ですが、他にも、

「写真を撮りに行くついでに、現場でおいしいものをつまみぐいしてこよう。しめしめ」
「(同上)ついでに、いい風景写真や可愛い動物の写真を撮ってデスクトップに使っちゃおう、しめしめ」

 なんていうのも、言うなればぜんぶ助平心です。

 下心と言っても構いません。

 助平心とか下心などと言うといかにもいやらしいニュアンスですが、でも仕事なんてもともとつまらないものです。そこに「楽しみを見出す」のはすごく大事なことだと思うのです。

 そういう欲望そのものに引きずられてしまっては、もちろんいけません。でもモチベーションを上げていい結果を出すには、助平心や下心はすごく有効です。

 まあ写真が上手に撮れなかったり、おいしいものを食べるチャンスを逃したりしても、「まあいいや」。それくらいの気持ちで助平心を抱きながら仕事をしていれば、わりと楽しくなりますよ。

 だから僕は、仕事でカメラいじってる間は、積極的にスケベカメラマンでいようとすら考えています。