2014年11月25日火曜日

◆生まれて初めての飛行機

 去る11月5日と6日の両日、大阪に行きまして。

 生まれて初めて、飛行機というものに乗りました。

 まずは搭乗手続きからしてひと苦労。

 チケットをもらって、荷物を預けて、ウン分前にはゲートをくぐっておかなくちゃいけません……。

 しかもそのゲートをくぐる時、噂には聞いていましたが、金属の部品がついていればベルトすらも外さなければならない、とのこと。

 そして乗った飛行機。中は意外と狭かったです。新幹線の方が広々としていますね。どちらかというと、バス並みに窮屈でした。

 そしていよいよ離陸。

 あの離陸する瞬間の前後に感じたのは、「飛行機が飛ぶのってあんがい力ずくなんだなあ」ということでした。

 だって、ものすごい轟音立てて、思いっきり助走つけてるんですもの。

 助走ですよ、助走。

 自動車だってバスだって新幹線だって、そしてたぶん船だって、今の世の中で「動き始めに助走をつける」乗り物なんて、たぶん他にありますまい。

 同時に乗り込んでいた修学旅行生たちがいたのですが、彼らも飛行機は初めてだったようです。離陸する時は「おおおお~~~」と声をあげて、飛び上がった直後にはみんなで拍手。初々しいなあと思いつつも、彼らの悲鳴と拍手は面白いほど僕の内面そのままだったのでした。

 今書いた「あんがい力ずくなんだなあ」という感慨は、着陸する時にも感じました。ごく当たり前のように、ドスン、と衝撃音を立てて着地しましたからね。助走をつけて飛び上がり、着地するときは尻餅をつくように…。文明の利器の最たるものと思っていた飛行機は、意外とワイルドでした。

 あと印象に残っているのは、飛んでいる間の窓からの風景です。

 山も家も人も、小さいのなんの。

 あげく、もっと上にあがっていくと、雪原と見紛うような一面の雲の世界でした。

 神秘的であると同時に、不気味な光景でもありました。

 うまく表現できないのですが、この雲の上の世界というのは、世界が飛行機という道具を手に入れたことで初めて僕らの前に姿を現した、そういう世界なんですよね。

 もちろん雲の上の世界というのは、太古の昔からありました。あったはずです。だけどそこに行った人間は誰一人いませんでした。

 誰も行ったことがない、見たこともない、正確な想像もされることがなかった世界。そんな世界は、果たして今までもずっと存在していたと言えるのでしょうか?

 これはある意味でイエスでしょうけど、ある意味ではノーです。そして僕は、ノーとする考え方の方にやや共感してしまうほうです。

 だからですね、あの飛行機の窓から見た風景というのは、太古の昔から何の意味もなく存在していたわけではないんですよ。あの青空、雪原のような雲の海、あれはまさしく科学技術の発達によって示された世界であって、現代に生きる僕たちに対して、ようやく初めて顕現することを許された光景なのです。

 これ書いている時点で飲酒しているので、文章がなんだかアレですが、でも生まれて初めての飛行機でそういうことを考えたのでした。