2014年9月4日木曜日

◆本の見た目を愛している

 今まで僕は、自分のことを、商品の外側よりも中身を重視する人間だと思っていました。

 例えば書籍について言えば、書いてある内容が第一であって、装丁などは二の次だと考えていたのです。

 でも、どうも必ずしもそうではないようです。

 最近まで知らなかったのですが、柳田國男の本が角川文庫で再販されていたんですね。

 それも代表的な、味わいのある著作群を、一つひとつ文庫本にまとめて。

 しかも表紙の紙は手触りもよく、専門分野の有名な人たちの解説文もついています。

 これを知った時、素直に「欲しい!」と思いました。

 柳田國男の著作なら、いちおう全集で持っているというのに。

 手元にある著作と、内容がかぶってしまうにも関わらず「欲しい!」と思った瞬間、僕の中では本の内容は二の次になっていました。

「コンパクトでお洒落な装丁の新しい柳田國男」というだけで、なんかムラムラと買いたくなっていたのです。

 どうやら僕も、思いのほか、本の外観や雰囲気や手触りなど、内容そのものと直接関わりのない要素を愛しているようです。

 前々から心当たりはあったんですけどね。電子書籍よりも、紙の本の方がしっくりくるな~と自覚していましたし。