2014年9月14日日曜日

◆『21世紀殺人者読本』



 まず僕自身の話ですが、基本的にこういう「日本の殺人特集本」みたいなのは怖くて苦手です。凶悪犯罪の実録まんがとか、コンビニで見かけることもあるけど、読む気が起きません。

 でも「怖いもの見たさ」の気持ちというか、好奇心自体はあります。まあ新聞記事で一番最初につい目が行ってしまうという程度のものです。

 ですから、残酷描写を前面に押し出していない本とか、海外の事例を紹介した本は読みます(海外の事例だと、比較的身近なものとしては感じられないため)。

 だから、今回こういう本を購入したのは珍しいことです。

 好きな作家が書いているので買ったのです。

 で、読んでみたら、やっぱり怖いんだけどやめられない。書物としてはページ数がそう多くないのもあって、気が付けば一気読了していました。

 本の特徴としては、残虐な事例をいたずらに並べ立てただけのものではない、ということ。21世紀以降に話題になったあの事件この事件を短くまとめて、最近の凶悪犯罪事例の「最前線」が大まかに分かるようになっています。

 海外事例でも、何十年も前の歴史的な事例はほとんどピックアップされていません。僕も全然知らないか、あるいは直近すぎてネットでもまだほとんど翻訳されていないのではないかと思われるケースが挙げられています。

 また途中途中に専門家の話も挿入されていて、箸休めにもなりました。

 現代は、凶悪犯罪が起きると、現在進行形の情報をネット等で入手して「追いかける」ことができる時代です。

 でも、どんな事件にも報道されない部分は必ずあるものです。ある程度落ち着いた頃にこういう本でまとまった情報を読むと、当時報道されなかったこともいろいろ載っていて興味深く感じます。