2014年6月26日木曜日

◆『狼の牙を折れ』

狼の牙を折れ: 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部
狼の牙を折れ: 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部

 僕が生まれる数年前くらいに起きた、日本史上最大の爆破テロ事件の顛末。『狼の牙を折れ』というタイトルは秀逸で、「狼」「大地の牙」という名称にゾッとする方は、なるほどと思うことでしょう。

 内容は、テロ集団と公安の戦い。

 いわゆる公安が出てくるという程なので、かなりアンダーグラウンドな捜査手法などが展開されるのかな~と思いきや、読んでみると、意外と普通の印象でした。刑事ドラマを見ているようです。

 あるいは、公安のあまりデリケートな側面は書けなかったか……。

 主犯格の男を、静かに流れるように取り囲んで逮捕するシーンが印象的でした。

 60年代の全共闘時代から現在までの思想史的な流れを、もう少し背景として描いてほしかった気がします。