2014年2月14日金曜日

◆ストーキングの加害者のことを考える

 ストーキングについては、被害者側の対策や、加害者への罰則などがよく話題になりますね。

 それで僕は前から気になっていたのですが、ストーキングの加害者側、つまり「ストーカー」って、その後どう思っているんでしょうか。

 つまり、ストーキングをして、見つかって警告を受けたり、取り返しのつかない結果を引き起こして逮捕されたりした人がいますよね。そういう人って、自分の行為をどう思っているんでしょう。

 僕が寡聞にして知らないだけかも分かりませんが、ストーカーがその後更生したとか、自分のやったことを心から反省するとか、そういう話はあまり聞いたことがありません。

 ひょっとしたら、彼(彼女)らは全然反省していないんじゃないか、とすら思います。

 そう思うのにはちょっとした根拠があります。実を言えば僕も昔、ストーカーっぽい心境になったことがあったのです。

 まあ今こうして刑事罰も受けずに普通に過ごしていますので、最悪の結果にはならなかったんですけどね。でもあの頃の自分はちょっと頭がおかしくなっていて、行動を自分でも抑制できなくて、相当あぶなかったなと今でも思います。

 じゃあ僕は更生したのかというと、そういう感じでもありません。ただ当時、自分はおかしい、という自覚は頭の片隅にあったと思います。だから、相手に対して物理的にも心理的にも距離をおいて、しかも気持ちを「小説を書く」という形で昇華するように努めて、それでやっと心のバランスが保たれたのです。

 あの頃の、ストーカーっぽい気持ちが消えてなくなったとは思えません。あれは僕の性格という根っこがある限り、全く同じ状況になればまた芽生えてくることでしょう。たぶん。あれから十数年たった今でも、僕の心は「なんとかバランスが取れている」だけで、いつでもストーカーになりうる自分、というのが消えてなくなった気はしないのです。

 当時の相手を肉体的に傷つけることはありませんでした。それでも、いくつかの支離滅裂な・あるいは非倫理的な行動については、今でも心の底から悪かったとは思っていないところがあります。自分でも恐ろしいことに……。

 だからそうやって考えると、ストーカーの人たちというのは、簡単には更生できないと思います。それはすぐに消えるような衝動的な感情でもなく、病気でもなく、ごく単純な性格の発露なのではないか、僕などはそう考えています。

 もちろん、だからこそストーカー加害者に対しては、社会の側が本気の本気で更生措置を行なわなければならないのかも知れません。そういう言い方はできるでしょうし、それは確かにやるべきです。

 以上のつれづれを踏まえて、ストーキングの加害者になってしまいそうな人たちへのアドバイスじみたものをここに書きたいと思います。役に立つかどうか全然自信はないけど、でも多分これしかない、と思います。

 今は一人の人しか見えないかも知れませんし、恋をすると近視眼的になるのもよく分かります。

 だけど、この世の中には、女も男も吐いて捨てるほど大勢いるというのもまた真理。

 人恋しくても、その恋しさと衝動を人を傷つけるための武器にしてはいけません。

 それは自分自身が幸せになるための武器です。

 もっと詳しく言えば、自分自身だけが幸せになるのではなく、周囲の人が納得して認めてくれるような、そんな幸せを掴むための武器なのです。

 人恋しさと衝動があるのなら、今すぐ出会い系サイトに登録しなさい。キャバクラに行きなさい。小僧ソープへ行け。それくらいは誰だって許してくれます。

 男も女も、同じように人恋しく寂しく思っている人はいくらでもいます。また、分かってくれる人もいくらでもいます。

 気持ちは消えないかも知れないけど、バランスを取ることはできます。その人恋しさと、寂しさと、衝動に釣り合うような楽しみを見つけ出してほしいと思います。