2013年11月22日金曜日

◆とあるブログの昔話


 某町某所の石碑。

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 こういう石碑を見てよく思い出すのが、子供の頃に読んだ昔話。

 ある村で河童が悪さばかりするので、通りかかった坊さん(弘法大師とか、かな)が、石碑を立ててまじないをかけるんです。

「河童どもよ、この石碑に刻まれた文字が消えないうちは、お前たちはもう悪さはできないぞ。大人しくしていろ」

 さあ、困った河童たち。なんとかできないものかと相談し、こういう結論に至ります。

「じゃあこの石碑に刻まれた文字を、俺たちが消しちまえばいいんだ!」

 というわけで、村人たちが寝静まった深夜に川からあがってくると、河童たちはみんなで石碑の文字を消しにかかります。

 そのやり方が、「指でこすって消す」というものでした。

 やすりをかけるような感覚でしょうかね。

 ところが、文字は石碑に刻まれているので、指でこすってもこすっても全然消えません。それどころかますます文字は大きくなり、彫りが深くなるばかり。

 毎晩毎晩それは続きます。村人たちは、朝起きると石碑の文字がだんだん大きく、彫りが深くなっているので不思議がります。河童たちは夜になると石碑を指でこすり続けます。

 そしてついに音を上げた河童たちは、ついにその地を離れてしまいましたとさ……というお話。どっとはらい。

 とにかくこの、「文字を消すつもりなのにますますくっきり大きくなってしまう不思議」という間抜けな矛盾が大変面白く、子供の頃からお気に入りなのです。