2013年10月14日月曜日

◆「常識的判断」

 
 東京は赤坂の一等地(たぶん)に位置する外資系雑居ビルプルデンシャル・タワー。

 前に東京へ行った時に撮影しました。実はここは、かのホテルニュージャパンが建っていた場所でもあります。

 タクシーでこの場所へ向かった際、運転手さんに「プルデンシャルタワーへ」と言っても咄嗟には分かってもらえなかったのですが、「ホテルニュージャパンがあった場所へ」と言ったらすぐに通じました。

 運転手さんいわく、「少なくとも10年くらいこの商売やってると、そっちの方が通じる」とのことでした。

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 少し前に、こういうニュースがありました。少し長いですが、産経ニュースから引用。

◆千葉で発見の白骨遺体、特定失踪者の小山さんと判明 拉致でなく事故死か 
2013.9.1 14:05 [行方不明・失踪]
 千葉県山武市の中古船舶輸出入会社の敷地内で、長期間保管されていた漁網の中から8月末に白骨遺体が見つかり、県警は1日、この遺体が北朝鮮に拉致された疑いのある「特定失踪者」とされていた新潟市の小山修司さん=失踪当時(43)=と判明したと発表した。県警は小山さんが拉致されたのではなく、操業中に漁網に巻き込まれるなどして事故死した可能性が高いとみている。

 小山さんは平成16年6月6日未明に1人で船に乗り、新潟市沖に出漁。その後、僚船が無人となった小山さんの船を発見した。航行記録が消えるなど不審な点があったことから、特定失踪者問題調査会は17年12月、小山さんを特定失踪者として公表した。

 県警によると、遺体は8月29日午前、山武市松尾町の同社の敷地内で、ドラムに巻かれていた漁網を外す作業をしていた男性が発見。つなぎや手袋、左足用の長靴も絡まっていた。ドラムは同社が数年前、新潟市内の業者から購入し、保管していたものだという。

 県警は歯形などの資料を取り寄せ、身元を特定した。失踪当時に捜査した第9管区海上保安本部(新潟)は、転落事故と判断したため船内の漁網を確認せず、遺体を発見できなかったとして、「長年にわたって親族に心労をかけ、おわび申し上げる」とのコメントを出した。

 ……というわけですが、この小山さんという方の失踪時のデータを特定失踪者のリストで見てみました。すると「甲板に長靴が片方だけ残っていた。毎日洗っていたはずの甲板に緑色の塗料が落ちていた」のを不自然な点として挙げていますが、結果としてこれは失踪の理由とは関係がなかったということです。

 こういう、中途半端な不自然さが邪推を招いて、見当違いの捜査や冤罪に繋がることもあるのではないか……というのは僕の邪推ですけどね。

 ただマスコミでもたまに、殺人事件があったりすると、ちょっと不自然な点をさもものすごい謎のように取り上げることがあります。まるでそこに不気味な陰謀が渦巻いているような気がする、そんな報じ方ですね。

 が、いざ解決すると全然関係なかったり、大した謎ではないということが発覚したりする。

 何が「自然」で何が「不自然」か、なんてのも、その根拠は要するに「常識」です。物事の自然不自然は、常識的判断によって決められるわけです。

 言うまでもなく、常識的判断なんてアテになる範囲はごく限られているわけで、それを物差しにして物事を針小棒大に語るのはよくないですね。

 特に事件や事故の報道の場合は、それが邪推と妄想と下衆の勘繰りを呼び起こすかも知れませんし。

 常識なんて、結構めちゃくちゃですよ。

 人が大勢集まると、一人ひとりは、わりとヘンな行動を採っているものです。「何この人、頭おかしいんじゃない?」と思ってしまうような行動を……。

 そのことは、ジム通いを始めてからつくづく感じるようになりました(笑)みんな、ごく普通に体の健康のためにトレーニングをしているだけのはずなのに、それぞれ個性的です。

 もちろん、僕自身も他人からはそう見えているでしょうね。でもそれでさしあたり問題がないのであれば、常識なんていう押し付けがましい物差しを宛がわれずに済むのはとても気楽なことです。