2013年4月15日月曜日

◆『スタンド・バイ・ミー』再読

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)

 何年ぶりで『スタンド・バイ・ミー』の原作を読み返しました。

 完全に映画版の方が有名な作品ですが、映画の方もあまり覚えておらず、そちらももう一度観てみようと思います。同様に最近は『シャイニング』にももう一度触れてみたいですね。

 さてそれでこの小説版の方の『スタンド・バイ・ミー』ですが、やっぱり名作です。埃と汗の匂いが漂ってきそうな、少年たちのはかない友情と冒険と思い出の物語。それが、まるで本当にあったのかなかったのかも怪しくなるほどに情緒たっぷりに描かれています。

 とはいえ、僕個人の感想としては、決して無条件に感動するものでもないかも、

 キングの持ち味なのは分かるのですが、どうしても言葉づかいの下品さが目に余ってしまって……。

 それが、爽やかで懐かしいはずの少年時代の思い出を台無しにしてしまっている感があります。

 あとは、十二歳くらいの頃って大していい思い出もないので、「あの頃の友だち」について回顧を促されても、そこまで感情移入はできませんでした。当時の思い出について語る、語り手のモノローグの文章そのものはとても美しく感じましたけどね。

 とはいえ、そのあたりはごくごく個人的な要素です。今この年になって再読してみたら、何度でも読み返せるほどの価値を再認識できましたし、やはり素晴らしい作品には違いありません。ただ純粋に感情移入するには障害がある読者もいると、そういうことです。