2013年4月13日土曜日

◆いろいろある本


 もうずいぶん前ですが、ある日の夕食。キムチ、切干大根、鶏肉をオリーブオイルで炒めたナントカいう料理、米、お茶。豪勢だから写真にとったのかな…。

 近頃は料理の本、食べ物の本、料理漫画に注目しております。

 それで料理漫画を読む、ということになると、結構お世話になる機会が多いのが、コンビニで売られている廉価版のコミックスです。

 あの、少し分厚くて、表紙や中のページの紙がやや粗末なやつですね。表紙や背表紙には安っぽい宣伝文句が書かれていて、あげく裏表紙には出会い系サイトの広告が載っていたりするアレです。

 地域などによって違いがあるのかどうか分かりませんが、僕の地元のコンビニでは、あのタイプの料理漫画がよく売られています(また天童はコンビニが多いんですわ)。

 気軽にいろいろ読めるという意味では、本当に大助かりです。話をある程度まとめて読めますし、立ち読みできるし、特に面白い箇所をピックアップして読めるし、月イチくらいで出してくれるので定期的に読めると、いいことづくし。

 しかもあれが、さらにブックオフで売られていたりするとお得もお得です。

   ☆

 ところで人によっては、あの安っぽいタイプの本はいやだ、普通の単行本がいい、という人もいるかも知れません。

 でもそのあたりは、「紙の本か電子書籍か」の議論と似ていて、議論自体にあまり意味はないと思います。経済性、自分の好み、本に対するイメージなどなど、本というものがもついろんな性質のうち、どの部分に重きを置くかというだけの話だと思いますからね。あれは。

 僕自身は、電子書籍にまだあまり馴染んでいないからというのもありますが、やはり手に触れられるずっしりした感触の単行本には魅力を感じます。

 本棚に並んでいる数々の本。その厚みは、単なる物理的な厚みではありません。それは物語の厚みであり、思想の厚みです。本には各人それぞれイメージがあって、そのイメージ自体を否定してもなんの意味もありません。

 かといって僕は、そういった形あるものとしての書籍にこだわり続ける気もありません。時間がたてば古くなるのだし、紙が粗末でもいいと思っています。だからコンビニの廉価本でもいいのです。

 どんなにモノとしての本にこだわっても、墓場までは持っていけないんですしね。生きているうちに、最低限満足できる形で態勢が整っていれば、まあ我慢できます。

 本に対するイメージは千差万別です。それは書き手の飯のタネでもあるし、ブックオフの飯のタネでもあるし、作者が存在せず読者しか存在しないというテクストでもあるし、単なるデータベースでもあるし、僕にとってのかけがえのない厚みを持つ物語や思想でもあります。

 紙媒体でも電子書籍でも、中古本でも新刊でもなんでもいいんですよ。そういう多くの人のイメージをより大きく受け止めて包括できるくらい多様であることは、いいことだと思います。