2012年9月3日月曜日

◆『死因百科』『文章力の「基本」が身につく本』感想

図説 死因百科
図説 死因百科
 人間が亡くなるあらゆるケースを網羅(?)した怪著です。



 まず「火災」「雷」などは当然として、面白いのは「春休み」とか「バレンタインデー」とか、およそ人間の死因とは程遠いような項目が大量にあること。

 まあ、ちょっとこじつけっぽいのもあるのですが、読んでみると、なるほど人間は春休みが原因で死ぬことがあるのか……、あるいはバレンタインデーが原因で死ぬこともあるのか……、と、変なところで感心してしまいます。



 僕は事故災害のケースを調べるために借りてみたのですが、なんかあまりに面白くて、当初の目的を忘れて読みふけりました。



 訳者の解説にもありますが、この本は人間の死を扱っていますが、雰囲気は明るいです。カラッとしています。ちょっとしたジョークのような本ですね。

文章力の「基本」が身につく本: 伝わる文章が書ける76の簡単テクニック
文章力の「基本」が身につく本: 伝わる文章が書ける76の簡単テクニック

 この手のハウツー本は、見かけるとつい手を伸ばしてしまいます。普段から文章を書くのを趣味としていますが、日本語の文法を専門的かつまともに勉強したことがないのが、今でもちょっと劣等感のタネなもので。

 書かれていることは至極まともで分かりやすく、いい本です。ただあくまでもビジネス文書やメール作成に限定された内容かも。

 僕自身の話ですが、この手の本は手元に置いておいて、何度も読み返すようにしないといけませんね。

 なぜなら、こういう本の使い方というのは決まっているからです。

 たとえば自分で文章を書いて、違和感を感じたところをチェックするために使う。

 あるいは逆に、この本に書かれていることで気になったことを、ピンポイントで文書作成に活用する。

 このどちらかだと思います。

 すると、何回もいつでも読み返せるように、手元に置いておくのが大事だということになります。

 こういうのを一度読んだだけで、いきなり文章作成能力が向上するものでもありませんしね。

 とはいえ僕の場合、「こういうハウツー本に縛られて文章を書くのはくだらない」と考えている部分もあります。

 文章なんて、究極的には「伝わればいい」ものだと思っていますから。

 たとえ文法的におかしくても、究極的には「伝わればいい」のです。

 ですから文章のハウツー本は、不要だとはいいませんが、基本的には「余計なお世話」の本だと思っています。本音では。

 もちろんビジネスシーンや手紙の書き方など、一定のルールが必要とされる状況なら別ですけどね。

 でもそれはごく狭い世界、狭いジャンルの中の、ほんの一部の方法論に過ぎません。文章の書き方ってもっともっと自由でいいはずです。

 文章は、広い広い意味で、「現実」を表現するものです。事実も、空想も、論理も、感情も、ルールも、広い意味では現実の一部です。そしてそれらは、必ず文章によって表現されます。

 で、文章によって表現されるその現実なるものは、混沌そのものです。ぐちゃぐちゃの世界です。本来、文章などで正確にスパッと書き表わされるものではありません。ですから本当は文章というのは、現実の混沌具合と肩を並べるくらいに自由で混沌としていてもいいのです。